23点 ページ24
『レイくん、ありがとう。』
こそ、とレイくんに感謝を述べる。
レイくんは照れくさそうに少し顔を背けた。
「いや、別に…本当に嫌だと思ったらちゃんと言ったほうがいいぞ。
あの先生も一応ここの先生だし、威圧で学力が良くならないことくらいすぐ分かるだろうから。」
なるほど。
レイくんが言っていた「出世」のことは本当らしい。
この学園を卒業する生徒がすごければすごいほど、その生徒に関わった先生が出世できる、ってところかな。
何かに必死にしがみつこうとしているな、と思ったら…。
「ところで、Aちゃんは何点だったの？」
「良い点数だったんでしょう？」とにこりと笑顔で聞いてくるノーマンくん。
…フルスコアの君が言うと嫌味になりかねないはずなのに、ノーマンくんが言うとあまり嫌味に聞こえないのはノーマンマジック…？
『え、と…260点。』
300点満点のこのテスト。
正直平均がわからないし、どれくらい取れれば良い方、なのかよくわからない。
きっとフルスコアの3人もわからないんだろうな。
「…エッ260…！？」
ワンテンポ遅れてエマちゃんが反応する。
『これってどれくらい…？あんまり良い点数じゃなかったりする…？』
「えぇ！？すごいよ！！高いと思う！
250点以上を取れる人がまず少ないんだよ！？」
興奮気味で教えてくれるエマちゃんに「そ、そうなんだ…」と返して自分の手にあるテストを見る。
あと40点。あと40点を取れば、フルスコア。
その40点の壁は高く感じた。
「も、もし良かったらだけど、教えようか？」
ノーマンくんがそう言って文字を書くジェスチャーをする。
エマちゃんとレイくんは何故か微笑ましいものを見るような目でこちらを見ている。
『…ううん、大丈夫。ごめんね、自力でやってみる。』
彼に勉強を教えてもらうということは、なんだか甘えのように思えてしまう。
彼に追いつきたくて頑張ってきたのに、彼に教えてもらうのは、ズル…というか。
「なんでだよ！教えてもらえよ！」
「そうだよ！ノーマンわかりやすいよ！？」
誘ってくれたノーマンくんより必死になっている2人に困惑してしまう。
え、えぇ…？
「いいんだよ、エマ、レイ。
Aちゃんが自力で頑張るって言うんだもの、応援するよ。
わからないところがあったら聞きにおいで。」
未だに納得いってない顔をする2人をノーマンくんは宥めていた。
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りお(プロフ) - のまーんくんは、くさ (2021年5月31日 9時) (
レス) id: 3c42b7c772 (このIDを非表示/違反報告)
約ネバの壺(?) - ニヤニヤが止まらない辞められなぁい(?)ねぇ、ホントに生まれてきてくれてありがとうっ!ぼくちん(ぇ)感動しちゃった(余計なお世話)最高だぁ、更新復活待つよぉ(無理にとは言いません、自分のペースで投稿してください^^*) (2020年3月17日 22時) (レス) id: b160f4c76e (このIDを非表示/違反報告)
ポップコーン(プロフ) - めっちゃニヤニヤ止まらないんですけど……どうしてくれるんですか。本当にこんな作品書いてくれてありがとうございます。更新復活待ってます！！！ (2019年12月22日 2時) (レス) id: e0cba1f570 (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - ｛*美柑*}さん» コメントありがとうございます！終わりそうな気配を察知しちゃいました…？笑 引き続きお楽しみください！！ (2019年9月9日 16時) (レス) id: 1f21d8b5e1 (このIDを非表示/違反報告)
｛*美柑*} - もうすぐ終わっちゃいそう…続くよね！？続編っていうか付き合った後のお話も描いてほしいな！？私もノーマンくんとキスしたい………ずるい…夢主ちゃんになりたい……… (2019年9月9日 11時) (レス) id: 44879474c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんみつ | 作成日時：2019年8月17日 22時
