22点 ページ23
6時間目、例の時間がやってきた。
「それじゃあテストを始めるわよ！今年からきた子達は知らないだろうから教えてあげる。
Aクラスのみ、6時間目はテスト！！
フルスコアを目指して頑張って頂戴！」
そう言った女性の先生はクローネ先生。
ハートがつきそうな声色で、目をパッと見開く。
正直ちょっと怖いけど、カンニング防止にはなりそうだし、生徒からの支持もある…らしい。
毎日あるテストだから先生もバラバラで今日はクローネ先生だけど、明日は違う先生らしい。
毎日のテスト。
去年、アリスが言っていたことを思い出す。
エマちゃんたち3人はいつも満点。
初めてのテストに冷や汗をかきながら解答欄に文字を書き込んでいく。
「ハァーイ、そこまで！！」と陽気な声でスッとペンを置く。
……これは、やばい。
「どうだった？テストは。」
ノーマンくんがこちらを見てにこりと話しかけてくれるのに対して、私は苦笑い。
『あんまり自信はないかな。
いつもAクラスは難しいテストしてるんだね…毎日大変だなぁ…。』
そんなことを話していると、採点が終わったらしくクローネ先生が教卓の前に立つ。
「エマ、ノーマン、レイ！いつも通りフルスコアよ！！おめでとう。
それじゃあ他の人も返していくわね。」
エマちゃんが「やったー！」と騒ぎ、レイくんが「うるせぇ。」とエマちゃんにチョップをして、それを見たノーマンくんが「まぁまぁ。」と言いながらレイくんを宥める。
クラスのみんなもこの3人が満点を取ることを当たり前のように思っていて、「またあの3人かー」と言う声が聞こえてきた。
名前を呼ばれて前に行くとテストを返却され、クローネ先生に顔を寄せられる。
「はじめてのテストでこんなスコアを取れるなんてすごいじゃない！
明日のテストも頑張って！」
ニッコリと笑顔を見せて肩を掴まれる。
逃がさない、と言いたげなその行動に「ヒッ」と声が出てしまう。
「あなたがフルスコアをとる日を、楽しみにしてるわね。」
ねっとりと耳に入ってくるその声に「は、い…」と返事になっていたかわからないようなか細い声で返事をする。
…なんだろうこの先生。何かに必死というか…。
「せんせ。怖がってんだろそいつ。自分が出世したいからってやめとけよ。」
レイくんが呆れたようにクローネ先生に告げると「だまらっしゃい！」とクローネ先生が人間らしい顔をした。
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りお(プロフ) - のまーんくんは、くさ (2021年5月31日 9時) (
レス) id: 3c42b7c772 (このIDを非表示/違反報告)
約ネバの壺(?) - ニヤニヤが止まらない辞められなぁい(?)ねぇ、ホントに生まれてきてくれてありがとうっ!ぼくちん(ぇ)感動しちゃった(余計なお世話)最高だぁ、更新復活待つよぉ(無理にとは言いません、自分のペースで投稿してください^^*) (2020年3月17日 22時) (レス) id: b160f4c76e (このIDを非表示/違反報告)
ポップコーン(プロフ) - めっちゃニヤニヤ止まらないんですけど……どうしてくれるんですか。本当にこんな作品書いてくれてありがとうございます。更新復活待ってます！！！ (2019年12月22日 2時) (レス) id: e0cba1f570 (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - ｛*美柑*}さん» コメントありがとうございます！終わりそうな気配を察知しちゃいました…？笑 引き続きお楽しみください！！ (2019年9月9日 16時) (レス) id: 1f21d8b5e1 (このIDを非表示/違反報告)
｛*美柑*} - もうすぐ終わっちゃいそう…続くよね！？続編っていうか付き合った後のお話も描いてほしいな！？私もノーマンくんとキスしたい………ずるい…夢主ちゃんになりたい……… (2019年9月9日 11時) (レス) id: 44879474c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんみつ | 作成日時：2019年8月17日 22時
