10点 ページ11
…どこか安心している自分がいた。
告白した本人たちは、きっとすごく傷ついて、すごくショックだったんだろうけど…
その子たちが噂を流したおかげで、ノーマンくんに告白をする人がいなくなったのなら。
…なんて、私は一体何を考えているんだろう。
「で、Aちゃんは誰派！？」
『っうぇ、あ、いや…』
かぁ、と顔に熱がこもる。
そんなの、決まってる。
でも、彼は憧れであって、目標だから。
好き…とか、そういうのじゃ、ないから…。
「…？Aちゃん…？………顔真っ赤だけど、大丈夫！？熱あるんじゃないの！？」
自分でもわかるほど、顔が熱い。
私の体調が良くないと思ったのかアリスは「無理させちゃった！？ごめん！？」と謝ってる。
『…ちが、そういうんじゃなくて、あの、と、とにかく、大丈夫だからっ…！』
「何話してるんだ？…って顔赤いなA！？大丈夫か！？」
マックスも会話に加わり、2人して私を心配する謎の図。
「本当に、なんでもないから…」と小さく口にすると、アリスが閃いたように「あっ！？」と声をあげた。
「もしかして、好きな子がいるの？」
にやりと怪しい笑みを浮かべるアリス。
的確なその言葉に余計顔が熱くなるのがわかる。
『ち、がうっよ！？そういうのじゃなくて、その、…
彼の、隣にいきたいって、いう、だけ…だから…』
しどろもどろになりながらそう言うと、目の前の2人はさらにニヨニヨと笑みを深めた。
「それもう好きって言ってるようなもんじゃねえか！何の話かわかんねぇけど！」
「なるほどねぇ〜ノーマンくん？レイくん？どっちなの？」
「えっよりにもよってフルスコア！？やべえなA！」
話の内容を理解してるようで理解してないマックスを置き去りにしてアリスは私に問い詰める。
『………の、ノーマン…くん…』
聞こえるか聞こえないか、のラインの小声で本当に小さくそう言うと、アリスは「きゃー！」といいながら抱き着いてきた。
「かわいい！Aちゃんかわいい〜！！私応援する！！…っあ、もしかして前言ってたAクラスにいる子って…」
きゃっきゃとはしゃぐアリスが思い出したかのように言うその子は、紛れもなくノーマンくんのこと。
うん、と頷くとマックスに「約2年の恋…」と感動される。
「なんかよくわかんねえけど、俺も応援すっから、頑張れよ！」
マックスはそう言って私の頭を撫でた。
…完全に子ども扱いである。
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りお(プロフ) - のまーんくんは、くさ (2021年5月31日 9時) (
レス) id: 3c42b7c772 (このIDを非表示/違反報告)
約ネバの壺(?) - ニヤニヤが止まらない辞められなぁい(?)ねぇ、ホントに生まれてきてくれてありがとうっ!ぼくちん(ぇ)感動しちゃった(余計なお世話)最高だぁ、更新復活待つよぉ(無理にとは言いません、自分のペースで投稿してください^^*) (2020年3月17日 22時) (レス) id: b160f4c76e (このIDを非表示/違反報告)
ポップコーン(プロフ) - めっちゃニヤニヤ止まらないんですけど……どうしてくれるんですか。本当にこんな作品書いてくれてありがとうございます。更新復活待ってます！！！ (2019年12月22日 2時) (レス) id: e0cba1f570 (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - ｛*美柑*}さん» コメントありがとうございます！終わりそうな気配を察知しちゃいました…？笑 引き続きお楽しみください！！ (2019年9月9日 16時) (レス) id: 1f21d8b5e1 (このIDを非表示/違反報告)
｛*美柑*} - もうすぐ終わっちゃいそう…続くよね！？続編っていうか付き合った後のお話も描いてほしいな！？私もノーマンくんとキスしたい………ずるい…夢主ちゃんになりたい……… (2019年9月9日 11時) (レス) id: 44879474c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんみつ | 作成日時：2019年8月17日 22時
