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「…はぁ…。」
中学2年生の秋、進路指導が始まってから将来の夢もなく、行きたい高校も見つからず、担任の先生と最終下校時間まで面談をしていたその日。
手に握りしめている進路希望調査書を見る。
高校名を書く欄に適当に友達が言っていた高校名を書いておいたが、担任に簡単に見破られ、「もっと頭の良いところを狙えるわよ！」と怒られた。
中学2年生。病みやすいんです、やさぐれてるんです、色々。
謎の理由をつけて、進路希望調査書をくしゃくしゃに丸めてポイ捨てをした。
もうあんな紙知るか！という気持ちである。
「あの、落としましたよ。」
後ろからかけられる声にギョッとする。
えっ見られてた…！？
『っあ、いや、あの、それは…』
今捨てたんですそれ！
なんて言えるはずもなく、どもってしまう。
「…ポイ捨てはダメだよ、っていうのもあるけど。
これ、進路希望調査でしょ？
君の中学名も書いてあるし、名前も書いてある。
行きたい高校名だって。
立派な個人情報だよ。
もし悪い人に拾われたりしたらどうするの？」
くしゃくしゃに丸まった進路希望調査書を伸ばして差し出された。
初めて出会った少年にお説教される私…でも彼の口調はずいぶん優しくて、子供に優しく怒るお父さんみたいな…。
ちら、と初めて彼の顔を見てみる。
……っなん、か、顔がいい…。
『ぅあ、す、すみま、せん。
軽率な、行動、だったと思う、ます。』
恥ずかしさやらなんやらで変な言葉になってしまう。
そんな私を見て彼はくすくすと笑いながら、
「ふふふ、なぁにその口調。ふふ、僕はノーマン。君は？」
『あ、えっと、A、です。』
さらさらな白髪を揺らして、透き通るような綺麗な青色の目を細めて笑う、その姿はまさに天使。
かっこいいのに、かわいい、ってどういうこと。
「うん、知ってる。中学2年生でしょ？僕もなんだ。だからタメ口で大丈夫だよ。」
『ウェッ、な、なんで知って』
「だってほら、君が捨てた進路希望調査書にかいてあるもの。」
くしゃくしゃの紙を指差してにこにこと笑う彼。
さ、策士だぁ…頭いいなぁ…！？
ふと彼の制服に目がいく。
…これ、もしかしてグレイス=フィールド学園の、中等部の制服じゃないか…？
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りお(プロフ) - のまーんくんは、くさ (2021年5月31日 9時) (
レス) id: 3c42b7c772 (このIDを非表示/違反報告)
約ネバの壺(?) - ニヤニヤが止まらない辞められなぁい(?)ねぇ、ホントに生まれてきてくれてありがとうっ!ぼくちん(ぇ)感動しちゃった(余計なお世話)最高だぁ、更新復活待つよぉ(無理にとは言いません、自分のペースで投稿してください^^*) (2020年3月17日 22時) (レス) id: b160f4c76e (このIDを非表示/違反報告)
ポップコーン(プロフ) - めっちゃニヤニヤ止まらないんですけど……どうしてくれるんですか。本当にこんな作品書いてくれてありがとうございます。更新復活待ってます！！！ (2019年12月22日 2時) (レス) id: e0cba1f570 (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - ｛*美柑*}さん» コメントありがとうございます！終わりそうな気配を察知しちゃいました…？笑 引き続きお楽しみください！！ (2019年9月9日 16時) (レス) id: 1f21d8b5e1 (このIDを非表示/違反報告)
｛*美柑*} - もうすぐ終わっちゃいそう…続くよね！？続編っていうか付き合った後のお話も描いてほしいな！？私もノーマンくんとキスしたい………ずるい…夢主ちゃんになりたい……… (2019年9月9日 11時) (レス) id: 44879474c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんみつ | 作成日時：2019年8月17日 22時
