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翌日順子先生の授業が終わって自習をしようとテキストを広げていると、順子先生から手招きをされる。
匡平くんは気付いていないので、どうやら私だけに話があるようだった。
『あの、話って…？』
順「ゆりゆりのことで…。実はその、山下くんから聞いたんだけどね？
ゆりゆり、中学生の頃にお母さんを亡くしているみたいなの。」
＿『でも、お母さんは喜んでくれてるんじゃ…？』
匡「まあ…」
私はお母さんとお父さんがいて、平凡だけど幸せな生活を送っていると思う。
でも匡平くんは、学校が終わった後に塾から帰っても、お家に独りだという。
匡平くんはどれだけ寂しい孤独な世界にいるのだろう。
私が席に戻ると匡平くんは気付いてこちらに目線を上げた。
匡「何言われたんだ？」
『いや、全然何にも！』
あははと笑ってごまかす。
順子先生が入ってくると私たちにプリントを渡した。
順「合宿参加申込書。2人ともご両親がオッケーなら…」
『親御さん！色んな家族の形があるわけだし…ね、先生？』
順「あ、親御さんがオッケーならここに判子貰ってきて」
匡「分かった、別に反対されねえし」
順「四六時中2人と一緒に居て勉強教えられるなんて幸せ。
できることならゆりの下とA吉と3人で行きたいよ」
『3人でお泊り合宿なんて絶対楽しいよ！』
多少あからさまなところは置いて、私と順子先生は匡平くんを見つめた。
そんな私たちとは反対に困った表情でこちらを見る匡平くん。
美香「ちょっと！問題発言なんですけど！」
私たちの一言に真ん前の自習スペースで勉強していた美香ちゃんが会話に加わった。
０４２ ページ4
匡平くんは気付いていないので、どうやら私だけに話があるようだった。
『あの、話って…？』
順「ゆりゆりのことで…。実はその、山下くんから聞いたんだけどね？
ゆりゆり、中学生の頃にお母さんを亡くしているみたいなの。」
＿『でも、お母さんは喜んでくれてるんじゃ…？』
匡「まあ…」
私はお母さんとお父さんがいて、平凡だけど幸せな生活を送っていると思う。
でも匡平くんは、学校が終わった後に塾から帰っても、お家に独りだという。
匡平くんはどれだけ寂しい孤独な世界にいるのだろう。
私が席に戻ると匡平くんは気付いてこちらに目線を上げた。
匡「何言われたんだ？」
『いや、全然何にも！』
あははと笑ってごまかす。
順子先生が入ってくると私たちにプリントを渡した。
順「合宿参加申込書。2人ともご両親がオッケーなら…」
『親御さん！色んな家族の形があるわけだし…ね、先生？』
順「あ、親御さんがオッケーならここに判子貰ってきて」
匡「分かった、別に反対されねえし」
順「四六時中2人と一緒に居て勉強教えられるなんて幸せ。
できることならゆりの下とA吉と3人で行きたいよ」
『3人でお泊り合宿なんて絶対楽しいよ！』
多少あからさまなところは置いて、私と順子先生は匡平くんを見つめた。
そんな私たちとは反対に困った表情でこちらを見る匡平くん。
美香「ちょっと！問題発言なんですけど！」
私たちの一言に真ん前の自習スペースで勉強していた美香ちゃんが会話に加わった。
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作者名：naruto | 作成日時：2023年1月8日 15時
