背伸びはいらない。 (ページ5)

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貰ったあとの那須の機嫌はいいのか悪いのか分からなくて

佐竹先輩にお菓子もらうまではよかった。
その直後だよ！直樹先輩と涼先輩とすげえ仲良さそうに喋っててさ、そこに奏先輩も入ってきて。
なんかもう入る隙ないというかみたいにへんにゃりテンションが下がっていた。

「気になんの？」

『うえっ！？』

「お前、佐竹好きなの？」

『え！？違いますよ！涼先輩！』

「でもそれTwitter。さっきインスタとか全部佐竹関係ばっか見てただろ！」

『見てないっす！！』

や、見てたんだけど。
知りたいじゃん。なんとなく。

「佐竹モテるよ？」

『やっぱり。俺にお金かしてくれる優しい先輩ですもんね。綺麗ですし』

「お前それお金くれるからモテるみたいな言い方に半分なってるからやめろ」

『あ、はい』

「まあA綺麗だし、男ウケも良くてざっくり高嶺な筈だけどそうは見せないというか」

『佐藤先輩と比べたら？』

「俺、愛未と幼なじみだから俺からしたらAだけど他に聞いたらダントツ愛未」

『へぇ～』

「もうお前ボタン押せよ！」

『へっ！？はあ！？あ！！！！』

気づくとTwitterのフォローボタンを押されてて

どうしよう、全力で解除したい...........

すると

Aさんがあなたをフォローしました。

うっそ。

「はい、じゃあ勢いでインスタもしちゃおっか～」

『先輩～！』

避けてるわけじゃない。
フォローすると必要があるのかないのか。
一体どっちなんだろ。

や、でも何処かで何かが起きる気がして俺は先輩を避けてるのかもしれない。