背伸びはいらない。 (ページ21)

今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:25,091 hit

Stretch 21 ページ21

『もう、こんなとこで堂々と謝らないでいいから。許すから！』

「でも、あの俺あんな無神経な事言っておきながら言うの恥ずかしいんですけど、先輩に伝えたい事があるんです。一緒に、帰ってもいいですか？」

『いい、よ』

そう言うと浮所くんは嬉しそうにして

「先輩行きましょう！」

そう言っていつもの笑顔を浮かべた

久しぶりに会ったから話も弾み、お店に入ってもずっと話倒し。

浮所くんの大事な話っていったいなんなんだろう............

「今日はホントに楽しかったです！ありがとうございました！」

え？何？え、もう帰っちゃうの？
大事な話は？？話は？？

『ううん。こちらこそ楽しかった！』

「よかった！あの、俺ずっと言えなかったんですけど、俺なら絶対に前の彼氏さんみたいに悲しませません。無理もしなくていいです」

『何言ってるの？急に』

「俺、先輩の事が好きです。ずっと認めたくなかったけどどうしても好きなんです。大切にします。俺と付き合って下さい！」

無理、しなくていい。

どうしても好き。

このふたつの言葉が私の心に響いてきて

『悲しませないのは嘘でしょ』

「いや、あのそれは」

『私、貴方の言動に泣かされたんですけど～』

「そっそれは本当にすみませんでした！」

『でも、好きだからいいよ。嬉しかった。私も、浮所くんの事が好きです』