願いが叶う時 ページ48
No side
コンコン、とドアがノックされた。
布団に伏せていた
秘密のメモ。
これさえあれば、自分はママの座までいける。
クローネはそう確信していた。
だから目の前のことが見えなかった。
「！」
急いでドアを開けると、そこには恨めしき
片手にはナイフ。
息を飲んだ。
殺されるのではないかと、そんなこと有り得るわけがないのに息が詰まる。
「──本部からよ。開けてごらんなさい」
くるりとナイフの持ち手と手紙を差し出され、恐る恐る受け取る。
震えた。
体が、手が、心が震えた。
「残念だけど、そういうこと。さよなら。」
［No.18684 シスター・クローネ
貴殿を第4プラントのママに任命する］
それが、手紙の内容だった。
自分がママになる。
望んでいたことではあるけれど、今この状態で、このタイミングでは素直に喜べない。
それは本当に嬉しいからなのか、それとも…。
「第4プラントの飼育官に急な空きが出てね。それで、兼ねてから推薦していたあなたをママに。」
「私を、推薦…？」
「グランマが門へ迎えに来ている。今すぐ荷物をまとめて本部へ戻りなさい。」
「今、すぐ…」
「さようなら。新たな
…どうしたの、嬉しくないの？」
「！い、いえ、光栄です。すぐ支度します」
恐ろしかった。
何も言えなかった。
その紫紺の瞳が、自分を貫くその視線が恐ろしくて何も言えなかった。
ハッと我に返って部屋のドアを閉める。
一気に緊張の糸が解けて膝を床に着いた。息が切れる。
「
ここまで来たらやるしかない。
殺られる前に、殺ってやる。
荷物を詰めながら、先程手に入れたメモを見た。改めて決心をし、気合いを入れる。
銀色のペンが、怪しく光った。
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ごまあぶら - いや嬉しすぎて無理なんですけど(？)ま励みになりますほんとありがとうございますぅううう！！ (2020年3月4日 0時) (
レス) id: 01769a283d (このIDを非表示/違反報告)
傀儡様 - いや面白すぎて無理なんですけど(？)ただのらぶらぶちゅっちゅなblじゃなくて所々にbl要素入れるのマジですこいです。これからも頑張ってくださいぃ！！ (2020年3月4日 0時) (レス) id: 4b35f08325 (このIDを非表示/違反報告)
ごまあぶら - まじですか！！ほんとにありがとうございます、頑張ります！！ (2020年3月3日 20時) (レス) id: 01769a283d (このIDを非表示/違反報告)
くずを - 好きです！もっと評価されるべき！次の更新待ってます！ (2020年3月3日 19時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
ごまあぶら - うわぁぁぁ！！ありがとうございます、励みになります！！ (2020年3月1日 22時) (レス) id: 01769a283d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ごまあぶら | 作成日時：2020年2月25日 13時
