似非隠れんぼ ページ12
「あ、フィッツ！さっきエマ達が探してたよ。なんか、大事なお話があるから見かけたら教えてねって言われたの！」
「エマ達が？…あー、あれか。
わかった、ありがとうなナイラ」
くしゃ、と柔らかい金髪を撫でて医務室から出た。
はー、すっげぇ忘れてた。
いや、あのー。色々あったんだよ俺にも。
深く聞かないでね☆
つーかどうしよ。
三人が揃っている場所。
今も俺を探しているなら、動き回っている？
いや、
エマはわかんないけど。
じゃあ自分のベッドにいよう！
そしてさっさと踵を返して部屋に戻ろうとした。すると、
「どこいってたんだ、フィッツ」
「びッッびった…」
振り返ったそこにいたのは一つ年下の
割とマジでびびった。
気配消して背後に立たれると心臓やばい。
片手に本を持っていて、付き添いは誰もいないようだった。
「エマとノーマンは？」
「食堂で待ってる。なかなか見つからねぇから、エマが『隠れんぼみたい』とか言ってたぞ」
「あはは…ご迷惑おかけしました」
そんな隠れてるつもりはなかったんだけどな。
つーか隠れんぼか。
ナイラのことがあってからあんまりやらなくなったな。
俺だけじゃなくて、みんな。
「あ、フィッツー！やっと会えた！」
「数年会ってない感動の再会みたい。久しぶりー、エマ」
ふふ、と笑いながら勢いで抱きついてきたエマをなんとかキャッチする。
だがエマはすぐに俺から離れて、真剣な目をした。
「フィッツ、信じられないかもしれないけど、落ち着いて聞いて欲しいの。
実はね───」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 167人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ごまあぶら - いや嬉しすぎて無理なんですけど(？)ま励みになりますほんとありがとうございますぅううう！！ (2020年3月4日 0時) (
レス) id: 01769a283d (このIDを非表示/違反報告)
傀儡様 - いや面白すぎて無理なんですけど(？)ただのらぶらぶちゅっちゅなblじゃなくて所々にbl要素入れるのマジですこいです。これからも頑張ってくださいぃ！！ (2020年3月4日 0時) (レス) id: 4b35f08325 (このIDを非表示/違反報告)
ごまあぶら - まじですか！！ほんとにありがとうございます、頑張ります！！ (2020年3月3日 20時) (レス) id: 01769a283d (このIDを非表示/違反報告)
くずを - 好きです！もっと評価されるべき！次の更新待ってます！ (2020年3月3日 19時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
ごまあぶら - うわぁぁぁ！！ありがとうございます、励みになります！！ (2020年3月1日 22時) (レス) id: 01769a283d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ごまあぶら | 作成日時：2020年2月25日 13時
