君が隣で笑ってくれるから - Ryouhei.A

anan - 阿部 ページ9

阿部side




なんと今回ananにAと俺の2人で特集を組んでもらえることに！
そして表紙まで飾れるらしくて…


そんな話を頂いて、あっという間にその撮影の日になった。




同じ楽屋だけど なんだかそわそわしてしまう。


神「なんか今日亮平くん落ち着きないね？珍しくない？」


なんて以上に着替えたAはふわっと笑って俺の隣に座りに来る


Aはいつもと変わらない様子で緊張しないのかな、なんて思ってたら


神「大丈夫だよ？亮平くんだけじゃない、私もね実は緊張してるの」


まるで俺の気持ちを読み取ったみたいに少し照れて笑うAに俺もびっくりで


『よくわかったね、(笑)』


神「そりゃあ…ずっと一緒だからね？亮平くんのことは分かるよ」


『流石だわ(笑)』



ましてや今回のテーマは


" 儚い彼女に寄り添う深い夜 "


なんてAにぴったりなもので。



カメラマンやスタッフさんの指示では

普段の雰囲気もありつつ、美しい魅力を最大限に惹き出して撮っていくなんて聞いたものだから

俺なんかに出来るかな、なんて少し不安でもあった



神「りょーへーくん、おーい、」


考え事をしていたらAの声も遠くに聞こえてしまって


『あ、ごめん…』

必死に俺を呼ぶ彼女にふと目を合わせた



神「ん、大丈夫？スタッフさん呼んでくれたよ、行こっか」



なんてスタッフさんの存在にすら気付けないほど俺考えてたのか…なんて思いながらスタジオに向かえば



セットもとても素敵で、セットの方へ向かうAをあらためて見詰める


『………本当に綺麗だな』





緩く毛先だけカールしたミディアムな長さの栗色の髪に
お揃いの淡い緑色のニットにロング丈の白のチュールスカート

お部屋仕様な可愛いAの姿を見て余計に緊張も増してしまって撮影中も



スタッフ(以下ス)「阿部くんもう少し柔らかい表情で！」

なんて何度も言われる始末…


神「亮平くん、まったりなシーンだからまったりしよっか」

なんてAに言われ顔を上げたら、隣同士でソファに座ってるのに肩をぐいっと引き寄せられあっという間にAに膝枕されてる状態に


『…えっ/』


神「ふふ、大丈夫。私がいるから、安心して」



なんて俺の頭を撫でて微笑みかけてくれる


なんかそんな姿を見ていると俺も肩の力が抜けて


『…いつもAがそう言ってくれるから今までやってこれてたよ』


なんて素直に口から言葉がこぼれ落ちた





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