君が隣で笑ってくれるから 2 - Ryouhei.A

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深澤side




ちょ、どうしてくれんのこれ。




皆はいそいそと帰路に着くなか


楽屋でカバンを抱き抱えるように持ってそのまま瞬きすることも無くフリーズしてるA



たぶんさっきのやつのせいだよな…と思いつつ

取り敢えず気付いてもらおうと名前を呼び続けるも帰ってこないA


顔の前で手を振り続けやっと俺の問いかけに気付いたみたい




神「…ごめん、なんだった？」



『ご飯、行こっか』




神「え、やだ」




『…え？そこは良いよって言うとこだろ？！』



神「ふふっ、嘘だよ笑…行こ？」



うわあ、やられた。この小悪魔め



でもまあ、元気はありそうで安心。


ばら組があんなんじゃ他のメンバーもソワソワし続けて落ち着かないしね。



--


神「…も、亮平のば かあああ、！」



『ん、そうだね〜』


お酒が入ればポロポロ零れる気持ち


お互いヤキモチやきあってさ、なんなのお前らは。


付き合ってないんでしょ？とか言いませんよ、はい。



神「こおじ…と、付き合えばいいじゃん、」



何言ってんだ、とか言いません。あとが怖いんで。



神「膝枕してるし、愛してるって言われてにやけてるし、もういいもん…亮平なんて、きらいだもん〜っ…」



アルコールでこんな変わるのかと言わんばかりの姿にそろそろ助っ人呼ばなきゃなーなんて頭の片隅で考えてスマホを開けようとしたその瞬間





『っ…え』




突然視界が暗くなり暖かい何かが唇に触れた

何かってか…Aの…唇…、、え？




神「たつ…もっとちゅーしよ」



待ってこれはやばいわ。だいぶやばい。
助っ人呼ぼうと思ってあべちゃんの連絡先開いたけど、
呼びたい気持ちと独り占めしたい気持ちでおれの中の天使と悪魔が戦っちゃってるわ



神「たーつー…ん、ちゅ」



ごめん、むりだ。おれ…こんなご褒美…



『ん、今してあげるからね〜……あ』



さっきまでの保たれてた理性で開いていたあべちゃんの画面にしていたスマホから音が流れる


その主は、つい今助けを求めようとして理性に負けて放っておこうとしたあべちゃんだ



阿「もしもし？ふっか？」



『…はあい…なにい？』



阿「今、Aと一緒にいたり「たつー、ちゅー！！」……え？なにどういうこと？今どこ？！」



『え…あー、はは…○○ってとこでご飯食べて…はは…』



阿「住所送って」



『……わあったよ…』



俺、生きて帰れっかな、わら

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