君が隣で笑ってくれるから 2 - Ryouhei.A

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神崎side






『男の子しか入れないって聞いた時に"なんで？"って私、亮平と居たいってただそれだけを考えてた。


亮平のなりたいもの、やりたいことが自分のなりたいもので、やりたいことだって思ってたから。


だからAは受けれないけど亮平くんのオーディションに着いていくだけよ、って親に言われて亮平くんに着いていったんだ、


沢山の男の子たちがいて、私はここに入れないんだーって思って拗ねてたの、(笑)


それを心配してオーディションで緊張してるはずの亮平が私を宥めに来てくれたりしてね


ふと1人でオーディションを眺めてる時にジャニーさんが私のところに来たの



"YOUもアイドルになりたいの？"って


だから、なりたいってすぐ答えた。でもジャニーさんは私が亮平くんから離れたくないだけだっていうの見抜いてたのかな、


"じゃあ本当にアイドルになりたいって思ってみようか"って言われて


びっくりしてジャニーさんの顔見つめてさ、もうそこからはトントン話が進んで



亮平はオーディション合格して、YOUも一緒に事務所着いてきてねってジャニーさんに言われたの


んで、着いていったら私も一緒に合格、って


亮平も亮平のお母さんもびっくり、え？って(笑)



そこからはもう普通に入所したって形になってたなあ』









向「そんな感じなんや…なんかそんな事ってあるんやね」






『ね、私も今でも覚えてるもん。男の子しか入れないはずのところに入れたの、私？って(笑)


でも嬉しかった、亮平と離れないでいいんだーって


そこからは皆から愛されるアイドルになりたいって本心で思えてた…と、思う



ちゃんと一緒にレッスン受けて、がむしゃらに突っ走った




そんな亮平のついでみたいな形でちゃっかり入所できちゃった私がさ、みんなと一緒にデビューしちゃって、たまに…たまにね？本当にこんな私がアイドルになって良かったのかなー、って思うことが…あっ、て』






私はただ亮平に執着してる酷い女、ひたすら追いかけられる亮平の身を思えば鬱陶しいんじゃないかなんて思うことも多々あって





本当になりたいものなんてあったのかな…とか考えてしまってどんどん涙が溢れてきた









情けない私の昔話を延々と聞かされる康二には申し訳ないな、なんて思っていた

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