先生、煙草はもうやめて。

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「……このまえ、何を言いかけてたんですか？」


NJ「んー？」

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

ジミン先生が公園に来たあの夜、ナムジュンさんは何か言いかけていた。

正直あの夜のことは、忘れたいと願ったせいか記憶がぼやけていて曖昧で、あまりよく思い出せない。

でも確かに、ナムジュンさんが私になにか話そうとしてくれていたのは覚えている。

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

NJ「また今度、本当に聞きたくなったらおいで」

　
　
　
　
　
　
　
　
　

「今はまだその時期じゃない」と、ナムジュンさんは苦笑いを浮かべた。


　
　
　
　
　
　
　
　
　
「……はい」

　
　
　
　
　
　
　
　
　

あのとき確かにナムジュンさんは焦っていたのに。

一刻も早く、私に何かを告げなければならない様子だったのに。

　
　
　
　
　
　
　
　
　

NJ「自分で未来を切り拓きたくなったら、今度はAちゃんから僕のところに来ればいい」

　
　
　
　
　
　
　
　
　

いくらでも待つというように肩をすくめるナムジュンさんは、どこまでいっても心が広い、“良い”大人で。

やっぱりジミン先生とは正反対だと思う。

　
　
　
　
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