37 JM ページ37
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SA「おめでと」
JM「ありがとうございます」
チン、と重ねたグラスも、きっと聞くのは今日で最後になるだろう。
SA「一応お母さんが倒れたってことでソクジンくんが説明してたから、ジミンもそういうことでね？」
JM「うん。ありがとう」
スア先輩は珍しく度数の高い酒を頼んで、いつもなら先に酔っ払うのは俺なのに、今日はそれが先輩の方だった。
男の家に泊まるのなんてもう二度と許さないつもりだから、俺がこうしてA以外の女の人と飲むのもこれが最後になると思う。
そしてその女の人は、スア先輩以外に思いつかなかった。
SA「ねぇジミナ？」
JM「どうしたんすか。飲み過ぎですよ」
SA「うん。だから酔っ払ったせいにしてほしいんだけどね？」
JM「……」
SA「この告白も」
俺が止めるのも聞かずにグイ、とグラスの中身を飲み干すと、先輩は髪をはらりとカウンターにこぼして突っ伏した。
次に言われる言葉は、なんとなく予想できていた。
SA「……好きだったよ、ジミナ」
優しい先輩の声に胸がつかえる。
先輩の好意に、今まで気がつかなかったほどウブじゃない。
なんとなくわかってはいた。
でも俺は、先輩を失うわけにはいかなかったから。
JM「……ごめんなさい」
今まで気がつかないフリをして、先輩を利用した。
SA「んーん、いいんだよ」
「いい恋だったから」と呟いたスア先輩が、むくりと起き上がって俺の顔を覗く。
その目は少し哀しげで、少し晴れ晴れとしているような気がした。
SA「私ね、来月から新しい学校に行くの」
JM「……え」
SA「だからどうしても伝えておきたかった。ごめんね」
JM「……」
手を合わせて眉をひそめ、いたずらに笑うスア先輩。
こんな最低なやつに恋をして、それでもきちんと想いを伝えてくれる先輩は、本当の大人だと思う。
JM「……いえ」
俺も早く、あいつをもう2度と泣かせないような大人にならなきゃいけないな、なんて。
JM「また会えますよね？」
SA「んー。ジミンがAちゃん泣かせてなかったらね」
ありがとう、スア先輩。
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寧桜(プロフ) - Black_tir/ぶらっくてぃあさん» ぁぁあてぃあさん（勝手にあだ名呼びすみません！）T^T長い間本当に応援していただいてありがとうございました！！最後までドキドキしていただいて、血涙も流していただけたみたいなのでよかったですT^Tぐうたらな作者ですが、これからも応援していただけると嬉しいです (2020年6月7日 23時) (
レス) id: dd19acd30f (このIDを非表示/違反報告)
Black_tir/ぶらっくてぃあ(プロフ) - 完結おめでとう御座います、寧桜さん！！ずっと寧桜さんの描くこの物語にドキドキさせられていました、、、！天才、、、！！！最高でした！！！(血涙) (2020年6月7日 21時) (レス) id: 504d08c85e (このIDを非表示/違反報告)
寧桜(プロフ) - ぽんさん» こんなにも長い間待っていただいてすみませんT^T本当にありがとうございます！頑張って完結させますよ〜！！ (2020年5月17日 7時) (レス) id: dd19acd30f (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - 待ってました!!更新頂きありがとうございます!!これからも応援しています。頑張ってください!! (2020年5月17日 0時) (レス) id: e6fe77fd74 (このIDを非表示/違反報告)
寧桜(プロフ) - ミサモさん» がんばります！T^Tもうしばしお待ちを。 (2020年5月5日 9時) (レス) id: 93c564e2cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寧桜 | 作成日時：2019年6月27日 16時
