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14 涙を拭う手 ページ14
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起きたからといって、なにか予定があるわけでもなかった。
ユンギは私を押し潰しそうなほど強い力で抱きこむと、話を続ける。
YG「染めてからは家族にも会ってないな」
「……え？」
YG「見たくないだろ、親不孝な息子の顔なんて」
その声がいつもより少しうわずっていて、それに比例するように、私の胸の鼓動もはやまった。
「苦しい……」
まただ、と思った。
すぐ側にいるはずのユンギが、すごく遠くに感じるこの気持ち。
ユンギは少し慌てた様子で腕の力を緩めると、私の顔を覗きこんで動きを止めた。
YG「なんで……」
動揺した声でそう言うと、私の頬に優しく触れる。
訳もわからず涙する私の頬を、ユンギはひたすらに優しく拭った。
YG「
あったかいいつものその声が、余計に涙を溢れさせる。
どうして涙が出るのか、理由は私にもよくわからなかった。
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寧桜(プロフ) - アオイさん» 一気読みだなんて！ありがとうございます(´∀｀*) (2020年7月14日 21時) (
レス) id: d17dad552a (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 凄く素敵な作品でイッキ読みしてしまいました！こんないい作品に出会えて良かったです！ (2020年7月14日 19時) (レス) id: eff5f40333 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寧桜 | 作成日時：2020年6月27日 23時
