01 感情のない孤 ページ1
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星が綺麗な夜だった。
公園はひっそりと静まりかえり、日中の活気は息を殺していた。
シーソーの片側に腰を下ろし、夜空を見上げる。
電線の張り巡らされた空に、星が負けじと瞬いていた。
「……」
小さい頃から、感情が欠落していると言われてきた。
おまえは両親を知らないから、どことなく人に対する愛に欠けるのだ、と。
『Aちゃん。もし大きくなってお父さんやお母さんのことが知りたくなったら、いつでも気兼ねなく来てちょうだいね？』
両親は私が生まれたばかりのとき、災害に巻き込まれて死んだ。
父に抱き抱えられていた私は救助隊に発見されてなんとか一命を取り留めたものの、両親は即死だったらしい。
「チョン・ホソク……」
孤児院を出て10年。
亡くなったシスターが遺してくれた資料からわかったのは、その父親の名前だけだった。
「……はあ」
手帳に記した父の名前に向かってため息をつき、空を仰ぐ。
ぼんやりとしていた私は、いつのまにか星に近づいていたことになんて気づきもしなかった。
YG「……ライター持ってねぇ？」
どこからかそんな声がした。
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寧桜(プロフ) - アオイさん» 一気読みだなんて！ありがとうございます(´∀｀*) (2020年7月14日 21時) (
レス) id: d17dad552a (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 凄く素敵な作品でイッキ読みしてしまいました！こんないい作品に出会えて良かったです！ (2020年7月14日 19時) (レス) id: eff5f40333 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寧桜 | 作成日時：2020年6月27日 23時
