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迎えた文化祭当日。
朝起きたとき、なぜかため息が出て。
そんな自分に嫌気がさした。
「おはよー」
JN「おはよーございます」
朝、いつも通りに職員室で顔を合わせると、ジンがジトリとした目で見つめてくる。
「…なによ」
JN「いや、いつもと変わらないなーって思いましてね」
「なんで変えなきゃいけないの」
JN「なんでって…今日文化祭っすよ?俺と先生の、リベンジ記念ですよ?」
相変わらずクールすぎて困るわぁ、と大げさに言って横を通り過ぎていくジンに、胸がずきりと痛んだ。
「…そっか、記念日になるのか」
振り返ると、何かが勢いよく私の顔に浴びせられて。
思わず噎せると、頭上で笑い声が弾けた。
JN「ははっ…これでちょっとは特別感出るんじゃないですか?」
「なにかけたの…っ、これ」
JN「香水〜、あげます、これ先生に」
はい、と無理やり手に持たされたのは若い女の子が持つような可愛らしい香水の瓶で、思わず苦笑いしてしまう。
「相変わらず若いねぇ」
JN「ま、先生よりはね」
「あっ、言ったな〜?このやろ、」
ひひひっ、と変わらないいたずらっ子のような笑い声をあげるジンを追いかけまわしていると、朝の職員会議が始まる。
席に着くと、先生最近楽しそうですね、なんて、隣の教員に声をかけられた。
「…はい、幸せです」
そうですか?と言いかけた言葉を飲み込んで、そう答える。
前にも同じことを聞かれたのを思い出して、今度こそちゃんと言うべきだと思ったから。
「じゃあ先生、ゆくゆくはジン先生と?」
「はは、だといいんですけど」
耳打ちしながら向かいに座るジンを見やると、ぱちりと目が合う。
お茶目にもウインクなんかしちゃう彼に、相当浮かれてんなーと思いながらも、笑みがこぼれた。
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寧桜(プロフ) - ユヅさん» ありがとうございます〜!私もキムには生きてもらいたいですT^T (2020年3月11日 22時) (レス) id: 7af8b90927 (このIDを非表示/違反報告)
ユヅ - すごくドキドキします!!最高なお話ですね!!!テヒョン〜〜!生きろ! (2020年3月11日 16時) (レス) id: 36a4290b8b (このIDを非表示/違反報告)
寧桜(プロフ) - remonedo0130さん» 返信遅くなってしまってすみませんm(._.)mコメントありがとうございます!なんだかもどかしい話になってしまっていて自信がなかったのですが、そう言っていただけて嬉しいです(*´∀`*)これからも頑張りますね〜! (2020年2月3日 8時) (レス) id: c1fd96f5ba (このIDを非表示/違反報告)
remonedo0130(プロフ) - はじめまして(*^^*) お話読ませて頂いてます。こちらのお話とっても好きで続きが毎回気になってしまいます(>_<)これからも楽しみにしております♪ (2020年1月23日 22時) (レス) id: e8e3ac6beb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:寧桜 | 作成日時:2019年12月22日 17時