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私を見下ろすキムの視線に、涙が出た。
だってそれが、哀しげだけど、私のよく知ってるキムの、あのまっすぐな眼差しだったから。
「なんでそんな顔するの…」
TH「………」
キムに傷つけられたのに、どこかでまたその目を信じたいと思っている私がいる。
涙が出るのはそれが理由だと思う。
…だけど、もう何もかもが遅かった。
私にキムとの未来はもうない。
もう、こうして2人で会うべきでもない。
だから。
「キム、私はもうっ、…」
TH「やだ…って言ったら？」
「…え？」
TH「ジン先生なんかやめなよ」
「っ…キムには関係ない、…っ」
TH「ある」
「は、？」
TH「あるんだよ、A先生」
気がつくと唇に残るあたたかい感触に、呆然と天井を見上げていた。
当のキムは、ごめんね、なんてわけのわからない言葉を残して教室を出て行く。
「ははっ…なにこれ」
涙が頬を伝って、それを拭うように顔を腕で覆う。
こんなことならやっぱり、キムとなんて出会わなければよかった。
あのときホテルで彼を見つけなければよかったし、残業が増えるだけの進路担当なんて、引き受けなければよかった。
映画なんて一緒に観に行かなければよかったし、“社会科見学ぱーとつー”の約束なんてしなければよかった。
「だいっきらい…っ」
溢れすぎた彼との思い出が、なかなか私の中から出て行ってくれない。
下校時刻を告げるチャイムが鳴るのを、ずっと聞いていた。
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寧桜(プロフ) - ユヅさん» ありがとうございます〜！私もキムには生きてもらいたいですT^T (2020年3月11日 22時) (
レス) id: 7af8b90927 (このIDを非表示/違反報告)
ユヅ - すごくドキドキします！！最高なお話ですね！！！テヒョン〜〜！生きろ！ (2020年3月11日 16時) (レス) id: 36a4290b8b (このIDを非表示/違反報告)
寧桜(プロフ) - remonedo0130さん» 返信遅くなってしまってすみませんm(._.)mコメントありがとうございます！なんだかもどかしい話になってしまっていて自信がなかったのですが、そう言っていただけて嬉しいです(*´∀｀*)これからも頑張りますね〜！ (2020年2月3日 8時) (レス) id: c1fd96f5ba (このIDを非表示/違反報告)
remonedo0130(プロフ) - はじめまして(*^^*) お話読ませて頂いてます。こちらのお話とっても好きで続きが毎回気になってしまいます(>_<)これからも楽しみにしております♪ (2020年1月23日 22時) (レス) id: e8e3ac6beb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寧桜 | 作成日時：2019年12月22日 17時
