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将来になんとなく想いを馳せていたら急にキムの笑った顔が浮かんできて。
かき消すようにジンを見上げた。
「ジン、昔から星とか詳しかったよね」
JN「空は俺の唯一の友達だったからなー」
「あ〜!言ってた言ってた」
私はジンを1度深く傷つけてる。
だから彼がまたあの頃のように私を求めるなら、私にはそれに応える義務がある。
だけど、一度高く築きあげられてしまった垣根を超えるって、できそうでなかなかできないもので。
私とジンは、どこまでいっても結局 “教師” と “生徒” で、その垣根を、5年前のあのときは超えることができなかった。
私が最終的に選んだのは、 “恋人” としての彼ではなく “生徒” としての彼で、自分が守った立場も、 “恋人” としての私じゃなくて、 “教師” としての私。
その過去は、きっと私たちの関係がどれほど親密になろうと消えない。
私たちの根底には、いつまでもいつまでも、 “教師” と “生徒” って関係がへばりつく。
「今は?増えたの、友達」
JN「んーまあ、それなりには?」
「ふはっ、絶対少ないやつじゃんそれ」
JN「ウザ」
でも、ちょっとからかうとすぐに拗ねたようにそっぽを向く相変わらずのジンを、幸せにしてあげたいと思うのもまた事実で。
JN「あ、今流れ星!」
「嘘!どこどこ?!」
JN「ほらあっち消えてったじゃないすか!」
「えー?見えなかったんだけどー」
今度こそ、あなたから笑顔を奪いたくないの。
あなたが笑ってれば、私だって幸せになれるから、って。
JN「ひひっ、うっそぴょ〜ん」
そう思ってた。
いたずらに笑った彼の唇が優しく重なって、こんなにも愛されてるんだから、って、そう実感して。
「………っ」
私を包む大きな体越し、瞳を震わせてこっちを見たまま立ち尽くすキムに気がつくそのときまでは。
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寧桜(プロフ) - ユヅさん» ありがとうございます〜!私もキムには生きてもらいたいですT^T (2020年3月11日 22時) (レス) id: 7af8b90927 (このIDを非表示/違反報告)
ユヅ - すごくドキドキします!!最高なお話ですね!!!テヒョン〜〜!生きろ! (2020年3月11日 16時) (レス) id: 36a4290b8b (このIDを非表示/違反報告)
寧桜(プロフ) - remonedo0130さん» 返信遅くなってしまってすみませんm(._.)mコメントありがとうございます!なんだかもどかしい話になってしまっていて自信がなかったのですが、そう言っていただけて嬉しいです(*´∀`*)これからも頑張りますね〜! (2020年2月3日 8時) (レス) id: c1fd96f5ba (このIDを非表示/違反報告)
remonedo0130(プロフ) - はじめまして(*^^*) お話読ませて頂いてます。こちらのお話とっても好きで続きが毎回気になってしまいます(>_<)これからも楽しみにしております♪ (2020年1月23日 22時) (レス) id: e8e3ac6beb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:寧桜 | 作成日時:2019年12月22日 17時