雪 に 願 い を 《 桃 》

こ ん な に も こ ん な に も 愛 し て い ま す ページ34

大毅くんの温かい腕の中。

色んな事を思っていた。


望くんの事、流星くんの事、メンバーのみなさんの事、それと…大毅くんの事。

大毅くんに迷惑かけちゃうと思いながらも、涙が溢れて止まらない。
だけど、そんな私を優しく包んでくれる彼の優しさが、痛いほどに伝わってきて。


「あぁ、大毅くんが彼氏なら、苦しまなかっただろうな。」なんて思いながら、望くんを想う。

___ 私 、 ど う し て 望 く ん の 事 を 好 き に な っ ち ゃ っ た ん だ ろ う 。


もし、あの日まで戻れるのなら、もう一度最初から、望くんとの関係を戻したい。



そんな中、時折聞こえてくる大毅くんの囁き。

「大丈夫やで。」「大丈夫、大丈夫。」「もっと泣いてええよ。」

と、優しい大毅くんの言葉に、余計に泣けてきた。


そして、気がついた。

私は、周りの人たちに支えられて今、ここに居るのだと。



「ごめんねっ…ごめんっ…大毅くんっ……」



私がそういうと彼は、壊れ物を扱うかのように私をギュッと抱きしめた。


___ あ り が と う 。


止まらない涙のせいで、言葉に出来ないその言葉を、大毅くんの大きな背中に手を回し、伝えた。



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* 名 前 の 変 更 *

重 岡 く ん → 大 毅 く ん

( 「 重 岡 く ん 」 の 名 前 は 「 大 毅 く ん 」 に 変 更 済 み で す 。 )

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