変 わ り 変 わ る 空 に ページ32
重 岡 s i d e
バタンッ…
楽屋を出て、すぐに後悔の波が俺に押し寄せる。
ほんまは、あんな事言うつもりじゃなかった。小瀧も小瀧で、あんだけ悩んでたのを見てたのに、俺は……
思わず口にした言葉は、傷ついた小瀧の心を抉った。
Aちゃんが隠し通して来た、小瀧と別れたほんまの理由を聞かされた時、思わず、涙が零れそうになった。
自分が、こんなにも辛い思いしてまで、小瀧の事が好きなAちゃん。
そして…俺の隣で、溜めてきた小瀧への想いを、小さい声で言うAちゃん。
……単純に、羨ましかった。こんなにも愛されてる小瀧が。
だから思わず「……これ以上、Aちゃんに無理させやんといて…」なんて言葉を言ってしまった。
俺のこの言葉で、Aちゃんの苦しみを和らげてあげる事なんて出来ひんし、
もちろん、小瀧の心を軽くしてあげる事も出来ん。
そんな自分に無力さを覚え、握った手の平に食い込む爪の痛さも忘れ、ギュッと拳を握った。
重岡「Aちゃん……」
小さく、俺の想いが届くように呟いたその名前は、誰にも拾われる事なく、儚く消えていった。
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R y u h e i × R y o .(プロフ) - のんのんさん» ありがとうございますっ!歌詞、足りるかな…笑 完結には絶対持って行くんで、これからも宜しくお願いします!!(´˘`*) (2017年1月15日 1時) (レス) id: 8f69a758db (このIDを非表示/違反報告)
のんのん - あと13話程? 頑張って下さい! (2017年1月15日 1時) (レス) id: 270b514508 (このIDを非表示/違反報告)
R y u h e i × R y o .(プロフ) - 桃jasさん» ありがとうございます!気まぐれ更新ですが、これからも宜しくお願いします(*^^*) (2017年1月13日 1時) (レス) id: 8f69a758db (このIDを非表示/違反報告)
桃jas - この小説好きです!! (2017年1月12日 18時) (レス) id: e36cd9e327 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:R y u h e i × R y o . | 作成日時:2016年12月29日 2時