〇ぬくもり ページ28
※シェアハウス設定です
※嘔吐表現あります
紫耀side
…なんの音？
最近また忙しくさせてもらってて、今日は何か月ぶりかの半日オフで仕事は午後から。
アラームに起こされることなく寝れるまで寝ようと思っていたのに…
廊下を走るバタバタという音と何やら慌てているような声で目が覚めた。
枕もとの時計に目をやると朝の7時過ぎ。
まだ寝れるじゃん…
もう一度眠りに入ろうと、目をつむった時、控えめに扉がノックされた。
「…しょう？ 起きてる？」
岸くんだった。声がなんだか深刻そうに聞こえた。
ベッドから上体を起こすと、ドアの隙間から頭を覗かせた岸くんもまだ寝ぐせで髪の毛が荒れていた。
「…おはよ、どうしたの？」
「実はさ、海人とジンが体調崩したみたいで…。俺もう出ないといけなくて廉も仕事みたいだから、申し訳ないんだけどちょっと2人の面倒頼みたいんだ」
まだ覚め切っていなかった頭が一瞬で覚醒する。
「海人とジンが！？」
「そうなんだよ、2人して微熱でちょっと吐き気もあるみたいでさ…」
俺はベッドから飛び起きて、向かいの海人の部屋のドアを開ける。
…と誰もいなかった。
「あ、わりぃ、2人リビングにいるわ」
…岸くん、もうちょっと早く言ってほしかったよ、
「ごめん、俺マジで時間やべぇから準備してからダッシュで下降りるわ」
「おーけい」
ちなみに俺たちは事務所から提供された大きな家でシェアハウスをしている。1階はリビングとかの共用スペースがあって、2階は一人一部屋ずつ、合計5部屋がある造りになっている。
1階に降りると、リビングには誰もおらず、和室から唸るような声がした。
「大丈夫やから、ここに吐いてまい」
「…おぇぇ、、、」
見ると、和室に敷かれた来客用の布団の上で海人が上半身を起こして、戻している最中だった。
しんどそうな海人の背中をもう着替え終わり、髪の毛もばっちり決まっている廉が優しく擦っていた。
そういや廉も仕事だって言ってたな。
「おはよ、海人大丈夫？」
「あ、おはよう、今戻し始めたとこやねん…。しょお悪いねんけど、ジンがトイレから帰って来―へんからちょっと様子見てきてくれへん？」
「マジか！ 見てくるわ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 164人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「病系」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
和奏♪(プロフ) - ほのぼのさん» ほのぼの様！コメントありがとうございます♪ 長くなりそうですがゆるりとお付き合い下さいませ^^ （やっと返信の仕方が分かりました、、前回返信扱いならずすみませんでした…） (2021年9月21日 19時) (
レス) id: 9ae6574177 (このIDを非表示/違反報告)
ほのぼの(プロフ) - わわまたまた最高なお話ありがとうございます！！ (2021年9月18日 22時) (レス) id: 414fcdeeee (このIDを非表示/違反報告)
のんの(プロフ) - HARU様、コメントありがとうございます♪ リクエストもありがとうございます！！ ご期待に沿えるかわかりませんが、考えてみたいと思います！:) (2021年9月15日 9時) (レス) id: 7fe50d03e5 (このIDを非表示/違反報告)
HARU(プロフ) - コメント失礼します。いつも拝見させて頂いてます。続きも楽しみにしてます！もしよかったらなんですが、紫耀くんがLIVEの直前に鼻血と過呼吸になってしまうお話を書いていただけたら嬉しいです。リクエスト受け付けていない場合は大丈夫です。よろしくお願いします。 (2021年9月12日 22時) (レス) id: 5f47127484 (このIDを非表示/違反報告)
のんの(プロフ) - ほのぼの様、コメントありがとうございます♪ とても嬉しいです！これからもよろしくお願いします：） (2021年9月6日 21時) (レス) id: 7fe50d03e5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：のんの | 作成日時：2021年9月2日 21時
