淡く、儚い、ブルー【2】

谷川サイド ページ12

…………。

………………………。

今、今井さんと明美という、
青蘭の子が喫茶店でレスカを飲んでいる。

俺はどうすることも出来ないから陰で見守る。


どうやら、恋愛的なものではなく、
明美さんの彼氏を助けて欲しいという話だった


でも、今この状況に三橋やAさんが
来たら…



そう言っていると、本当にそうなるのが現実。


本棚の方からひょっこり顔を出した三橋。



今「み、み、三橋！？！？！？」


『み、三橋くん！！あの、えっと、
　邪魔しちゃダメだよ…！』



今「Aさん…！！違ッ！」


今井さんの方を見てクシャリと顔を
歪ませたAさんを

三橋が今井さんの前に立って隠した。



三「どしたの？明美ちゃん…」



明「あっ、いや…」



今「お、俺は明美さんの相談を聞いていただけなんだ」



『…………あ、えっと、
初めまして！明美さん。軟高の白雪A
っていいます………今井くん』

名前を呼ばれて今井さんがハッと顔を上げた。

今「Aさん俺は」

『……』

三橋がトンッとAさんの
背を押したのが見えた。

『…邪魔してごめんなさい』

頭を下げたAさんは先に出て行ってしまった。

理子さんと伊藤も着いて行く。


理「三ちゃん！行くよ！邪魔しちゃ…悪いじゃない…」

理子さんもちょっと驚いた表情。

どうしよう…？どっちの味方についたほうがいいの？

シン、となった店内で明美さんが
おずおずと口を開いた。


明「あ、あの……、今のA、とか
　 いう子、…………彼女さんですか？」

今「……………え？」

呆然としていた今井さんは、
驚いたように振り向いた。

今！！ 今ですよ！！

Aさんの為にも宣言しちゃいましょ！！


今「友達です」


何で！？馬鹿なの！？馬に鹿と書いて
…………馬鹿なの！？

今「…今は友達です。ですが！！
　 俺はAさんが好きです！！
　 彼女にしたいと思っています！！！！」

言ったーーーーー！！！！！！

明美さんは、顔を真っ赤した。

明「そ、そうすか……」


でも、Aさん誤解したままだよね…

どうするんすか、今井さん…

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