この少女、アホ。【呪術廻戦】【狗巻棘】 (ページ38)

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この少女、術式ページ38

「術式闇囲」

呪霊の周りに黒い空間が広がる。

これが私の術式。

正直自分でも理解しきれてない。

分かってるのは、対象をなんかの空間に送り込むだけ。

「なんだこれ！？」

「私の、術、式。ふっ、ふぅ」

辛い。

苦しい。

痛い。

「へぇ、術式使うんだ。使いきれてないのに？仲間を傷付けるかもしれないのに？」

五月蠅いなぁ・・・

「う、っ、さい！！だ、いじょう、ぶ。私、な、ら。できる、から」

「はぁ・・・このまま術式使い続けても体力切れて倒れて君が俺に攫われちゃうだけだよ？」

煩い！！集中できないでしょ！？

「Aさん！！大丈夫だ！！俺なら大丈夫！！だから・・・これ以上は！！」

悠仁君は優しいなぁ

でもね

「ゆう、じ、君。私、せん、ぱい、だよ？か、っこう、つけて、も、いいで、しょ？」

それに私は今、ここでこれを使わないと生まれた意味がないから。

私はこれを使って私の好きな人を守るために生まれ、生き続けてきたんだから。

皆と出会ってなかったら私は死んでた。

自分から死んでた。

でも、私に光を与えてくれたのは皆だから。

皆に恩返ししないといけないんだ。

「もっと強く！！コイツを消せよ！！！！」

なんで、なんで。もっと強く！！コイツを早く消すの！！

「私が私であるために私は貴方を消す！！」

「自己中だね。まぁ、幼さ故の傲慢か」

自己中ねぇ、傲慢ねぇ。

そうだよ、私は傲慢だよ、自己中心的だよ。

周りの事なんて全く見えないよ？

でも、

自己中に生きて、私の為に私はあるから。

傲慢に周りを守るよ。

「これで終わり！！！！！さようなら！！！！！！！！」

現在の最高出力で呪力を爆発させる。

ふぅ・・・・疲れちゃった。

ちょっとだけ、やすもっか。

・・・・・・・・お休みなさい。