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この少女、駆ける ページ33

「Aさん。だったらさ。」

悠二君がいきなりこちらに話し掛けてくる。



「え?」


「やっぱり人助けしようぜ?」



どういう事?

「だってさ、俺達呪術師じゃん。なのに、人助け出来ないのは可笑しいよな!だから、俺は行く。Aさんは?」


そんなの・・・・



「行くに決まってるでしょ!!」


prrrrrrr・・・


「あ、電話・・・・はい。はい。・・・はい。」



内容は里桜高校に帳が下りた事。私はその任務には不参加という事。



「悠仁君。大変だよ。今すぐいかなくちゃ。」


「応!」


走り出す。




しかし、前方には伊地知さんが居た。



「退いてくれ、伊地知さん。」

「お願い。」



沈黙が流れる。

「私達の仕事は人助けです」

先に口を開いたのは伊地知さんだった。


「その中にはまだ、君達学生も含まれます。行ってはいけません、虎杖君」


確かにそうだけどさ、





私って普通の高校生なんかじゃないでしょ?



「ごめん。伊地知さん」

「そういう事。ごめんね。」









さぁ、走り出せ。




駆けろ。

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作者名:希乃夏 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Nonoka88884/  
作成日時:2020年11月29日 12時

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