この少女、警戒 ページ24
「アレ?今ちょっと揺れた?」
「確かに、なんかどーんってきた!!」
「そうだね・・・震度2くらい・・・?」
地震かぁ・・・
嫌だなぁ
「・・・ダメだ。伊地知さん出ねー」
「マジか」
なんで出ないんだろう・・・
「もう俺が聞いちゃっていいかな?どう思う?Aさん」
「・・・良いんじゃないかな?」
「えーどーしたもんかいのー」
ま、どっちでもいいと思うけどね、私は。
「どうしたの?順平君。」
「名前!?」
「あ、いきなり名前呼びはダメだった?ごめんね。私、あまり友達とか少なくて・・・」
うぅ・・・距離近すぎたかなぁ・・・
「い、いえ!!・・・嬉しかったです・・・」
え!?!?!?
「え!?良かった!!嫌われちゃったかと思ったよ〜」
「あーっ!もういいや聞いちゃえ!!」
「お、決めた?」
聞く事にしたんだぁ・・・
「なぁこの前オマエが行った映画観で人が死んでんだ。なんか見なかった?こういうキモいのとか」
「!」
ん?なにか思い当たりがあるのかな・・・?
「いや、見てないよ。そういうのハッキリ見えるようになったの最近なんだ。」
「そっかぁ・・・」
・・・いや、思い違いかぁ
「じゃあもう聞く事ねぇや!!」
「えっもう?」
「あ、悠二君。ダメ。一応伊地知さん待つよ」
流石にまってもらった方がいいからね
「え?じゃ、俺の上司(?)みてぇな人が来るまで待ってくんない?」
「いいけど・・・」
「ありがとっ!」
嬉しいなぁ・・・協力心高くて。
「なぁ、映画館で何見てたの?」
「昔のリバイバル上映だから言っても分んないよ」
へぇ
「いーから!いーからー!」
「「ミミズ人間3」」
なんだろ、それ
「あれ、超つまんねぇよな。そのせいで何回殴られたことか」
つまらないんだ・・・って、あの時に見させられた奴なのね。
「本当にね・・・でもスプラッタ映画だからさ。その描写以上の内容を求める僕達が悪いのかもね・・・・・でも2」
「でも2はちょっと面白かったな!!」
へぇ・・・
!!
今、凄く見られてる気がする
誰だろう、凄く強い気配
「そう!!そうなんだよ!!2だけは楽しみがあるんだよ。2もさ、一見1と3と変わらないんだけど、完璧主義の人間が全てを投げ出すまでの感情の動きがちゃんと描けてるんだ」
「あーだから2は観れたのか」
「僕も最初なんで面白いのか分かんなくってさわざわざ3回見たよ。」
誰?・・・探せ、探せ。私達を見てるのは・・・
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作者名:希乃夏 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Nonoka88884/
作成日時:2020年11月29日 12時