オレオレ詐欺の電話がかかってきたのですが... 【鬼滅の刃】

煉獄嗔寿郎が対応してみた！ ページ26

オ「もしもし。俺だよ。オレオレ」




嗔「何だ？お前は？」






オ「えっと、お金を貸して欲しくて...」






嗔「オレオレ詐欺だな。金が欲しいならくれてやる。」







オ「えっ？いいんですか？」




嗔「良いだろう。その代わり...」





オ「ｺﾞｸﾝｯ...」





嗔「俺の話を聞いてくれないか？」





オ「えっ？そんな事でいいんですか？」





嗔「ああ、俺の家族は俺、妻、息子2人と4人家族だった」




オ「だった？(過去形？)」




嗔「あぁ、妻は病院で死んだ。息子の１人は殺された。」





オ「えっ...」





嗔「俺の息子は死ぬ間際になんと言ったか分かるか？」





オ「幸せでしたとかでは...」






嗔「嫌、幸せとは言えなかったなあいつの人生は...母は早くに死に父は母が死んだ事によるショックで酒に溺れ暴言を吐かれ...」






オ「...」







嗔「そんなあいつの俺への遺言は」




　「体を大切にしろだと。」






オ「優しい息子さんでしたんですね。」








嗔「あぁ、自分よりも暴言を吐いてくる親を思う優しい子だった。」






オ「...」






嗔「そんな息子ヘ俺はいつも暴言ばかり吐いてでも居なくなったら、悲しむ最低な親なんだ俺は...」




嗔「せめて愛してると言ってやるのだった、と後悔してももう遅いんだ。居なくなってしまったんだ。出来損ないなんて嘘だと言うんだった、と後悔しても遅いんだ...」






オ「それでも、息子さんはきっとお父さんが好きだったんですよ！じゃなきゃそんな事言わないし...そんなんでも自分を育ててくれた実の親だから...」




嗔「そうか...また話をしよう。」




オ「はい。」









嗔「うぅ...きょう...じゅ...ろ...う...うぅ...」



嗔「ごめんな...」





千「父上....兄上戻って来て下さい....」









オ「オレオレ詐欺なんかやめて実家に帰ろう。そして父ちゃんと仲直りしよう」




オ「まだ会える内に素直にならなくちゃ...」









なんか泣けてきたんだが...

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