ロメオ ページ7
暫く勇次郎くんと話していると
黒いスーツを見に纏った女性が此方に近付いてきた
その人どうやら勇次郎くんの使用人だったようで、彼は「ではまた後で」と言うと去っていった
ちょっと寂しいな........
ドレスをキュ...と掴むとトントン。と肩を叩かれた
振り向くと、庭で会ったあの金髪のイケメンさんだった
「ちょっと、良いですか?見せたいものが.......」
「?.......良いですよ」
..........彼に連れてこられたのはもう何年も使ってない空き部屋だった
私ですら入ったことない
暗いな......おまけに少し埃っぽい
見せたいものとは何なのだろうか
さっきまで部屋の奥。私からは家具で見えない所でごそごそしていた彼
その時バアン!と大きい音がした
「な、何!?」
もしかして....と思うけど最悪な事しか浮かばない
ドレスに埃が付くのなんて気にしないで家具から顔を覗かせると。何故かそこはほのかに明るかった
どうやら彼はベランダの窓を開けたようで
カーテンのはためく中、白い透き通った肌や金色の髪が月光に照らされている光景が綺麗で思わず生唾を飲み込む
「姫、どうぞ此方へ」
腕で示された先________ベランダへと私は恐る恐る足を進めた
そこには
「う、わあ.............」
真ん丸な月に照らされて輝く沢山の薔薇
ここは家の殆どの庭が見渡せる所だった
「凄い!こんな所があったなんて!」
今日はそよ風がよく吹くので少し肌寒い。けどそんな寒さも感じさせないくらい綺麗な景色だった
「どうです?気に入っていただけましたか?」
はしゃぐ私の後ろで微笑んでいた彼がそう言った
「勿論!私の部屋じゃここまで見れないから」
良いところを見せてくれてありがとう。そう言うと
「.........俺のものにならない?」
「え?」
彼の顔は少し赤かった
「.......姫、あれ!あれはオリオン座であれが....」
何か必死そうにする彼にクスッと笑いがでた
星、詳しいんですね
「..........私のこと、ここの姫だからそこまで求婚してくるんですよね?」
314人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ソーダ - 凛さん» うわああああ!!!ごめんなさい!!更新遅すぎた上に内容が.....イマイチで.....(泣)ありがとうございます凛さん!!! (2018年5月22日 18時) (レス) id: 995cf675ed (このIDを非表示/違反報告)
凛 - お話でした!すみません.... (2018年5月21日 19時) (レス) id: 9ba27b7b63 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - おぉぉぉ!やっと更新されましたね!!小さいけど大事件お気に入りなので嬉しいです。これからも、キュンキュンするおナシを作っていってくださいねー応援しています! (2018年5月21日 19時) (レス) id: 9ba27b7b63 (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ - カノン♪さん» ひえー!!すんません恋始ばっかり更新しているもんで今気付きました(泣)!!ほんとありがとうございます!!『小さいけど大事件』はあともういっこ続きを更新するので少々お待ちを!!! (2018年4月23日 23時) (レス) id: 995cf675ed (このIDを非表示/違反報告)
カノン♪ - なんなんですか!この作品は!神すぎやしませんか!?お気に入りは『独占欲と所有欲』と『小さいけど大事件』です!更新ガンバです!!ソーダさんの作品見ないと一日が終わりません! (2018年4月18日 17時) (レス) id: 68b3d0d765 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ソーダ x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年10月6日 23時