173 紫耀side ページ28
校長室を出てから
佐倉の自慢話を聞いていた
世間話する仲じゃないだろ…なんて
思っていたけど
正直話の3分の2は聞いていない
平野先生「はやく鞄取ってこい」
ゆりこ「先生？」
平野先生「ん？」
ゆりこ「ﾌﾌ…言った通りになったでしょ？」
何の話だ。
しかも、あの後なのによく
笑っていられるよな…
平野先生「いいから早く鞄取ってこいよ」
ゆりこ「Aちゃんと廉くん別れちゃうのかなぁ〜？」
こいつそれが目的だったんだな
まぁ薄々と言うより分かってはいたけど
こいつのせいでAが傷ついたと思うと
怒りが込み上げてきた。
平野先生「運良く妊娠できてラッキーてか？
永瀬に一生愛されない
可哀想なやつで終わりそうだけど」
ゆりこ「は？」
平野先生「さっきの、校長室で
永瀬がどんだけ泣くの堪えてたか気づいてないだろ。悔しかったんだよ。
お前にハメられて好きな人失うかもしれないって思ったら自分に対して悔しかったんだろうな」
ゆりこ「…私には関係ない」
平野先生「関係大ありだよ。
永瀬が好きなのはAでお前じゃない。
わかったならさっさと鞄もって帰れよ」
あー言ってしまった。
俺…教師で居られるかな…
佐倉は今にも泣きそうな顔してるけど
俺が慰めるのはAだけだから
平野先生「お前も大人になれよ。」
最後に一言、言って
佐倉を帰らせた
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作者名：nozomi x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=NonSS0601
作成日時：2020年7月26日 18時
