今日もあなたに伝えます。5 (ページ22)

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167 紫耀side ページ22

授業中、Aの方を
チラチラ見てたけど…

全然目合わねぇじゃねぇか…笑

あの事気にしてますって
顔に書いてあるぞ。

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

平野先生「よし、じゃぁここまで！こないだの課題の提出期限は3日後だからそれまで俺のところに持ってくる事」

"はーい"

平野先生「じゃぁ気をつけて帰れよー」

次々と生徒が
教室を出る中俺は黒板を消していた

消し終えたら
1人を除く生徒以外
全員帰っていた

平野先生「…お前は帰らないの？」

A『…ここ、分からなくて』

どれ？って分からないところを
見てみたけど、

これ…お前なら簡単に解ける問題だろ笑

平野先生「ﾌﾌ…そうゆう作戦？」

A『…違います、本当に分からないんです』

でもよく見てみると
1度書いて消しゴムで消したあとがあった

理由は1つしか思いつかないんだけど笑

平野先生「一緒に居たいの？」

A『え？、いや…そうじゃなくて…』

俺、Aの困った顔
すげぇ好きなんだよ

もっと困らせたくなる

平野先生「ﾌﾌ…この間の事、気にしなくていいよ」

A『…気にしてません』

平野先生「ふーん。気にしてないわりには、俺と目合わせてこないじゃん」

A『…じゃぁ、1つ聞いてもいいですか？』

平野先生「いいよ？」

俺はAの隣の席に座って
話を聞いた

すると、思ってもみない事を言われた

A『…避けないでください』

平野先生「え？」

それ、質問じゃないだろ…笑

A『避けられると…後悔したくなくても、後悔してしまうから。』

平野先生「…それさ、いい意味で捉えていいわけ？」

A『ﾌﾌ…ずるいですよね笑』

うん、ずるいな…
だってお前彼氏いるじゃん。

その手も、その細い体も、
あの時のそそられる顔も
永瀬に触られて見せてんだろ？

平野先生「…お前が俺だけを見てくれたらいいのにな」

Aは何も言わなかった。

後ろめたい事をこれ以上作りたくないせいか
俺と居ると昔の事を思い出すのが辛いのか
分からないけど、
俺もそれ以上何も言うことは無かった。