自分以外に一番大切な人。3 (ページ10)

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家に着いて
日記を探し出して
ソファーで座る紫耀くんに渡した

A『…ちゃんと見て！』

紫耀くんは最後のページを開いた

紫耀「…廉は自分以外に一番大切な人…」

A『その裏のページ捲ってみて…』

紫耀「え…」

私の日記を読んで紫耀くんは
少し驚いていて、目がうるうるしていた。

なぜなら続きがあって
私はこう書いたから…

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今まではそうだった。
廉が自分以外に一番大切な人そう思ってた
でも、紫耀くんと出会って自分でも
驚くほど変わった…
廉の事大切に思う以上に
紫耀くんをこんなに愛せるんだって
感じさせてくれた。
それって紫耀くんが
自分以外に一番大切な人だよね。

人をこんなに愛せるって
すごく幸せな事なんだね。

私は紫耀くんの為なら毎日笑顔で居られる
何があっても紫耀くんを嫌うことは
ないと思う。

明日は、結婚式。

私誰よりも幸せになります。

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紫耀「…A」

A『…読むならちゃんと最後まで見てよ、』

紫耀「俺…」

A『…もう遅いよ、紫耀くん…』

紫耀「ごめん…本当に、ごめん」

紫耀くんが最後のページをちゃんと見ていたら
私も紫耀くんも傷つきはしなかったのかな

愛していたのは私だけだった？

それとも、ずっと紫耀くんは
私に疑いの目を向けて過ごしていたの？

色んな想いがどんどん出てきて
何も言葉にできなかった。

紫耀「…愛してるよ、」

A『嘘だよ、だって確認しようともしなかったじゃん…勝手に思い込んで勝手に浮気して…子供作って…っ、私紫耀くんのなんなの…』

紫耀「俺が悪かった。許してくれとは言わない…けどもう一度信じて欲しい」

信じるも何も
私はずっと信じて居たよ。

1度も疑ったことなんてなかったよ

A『…ごめんなさい。私たち少し時間が必要だと思うの…』

紫耀「もう待てない…勝手なのはわかってる、けど距離を置きたくないんだ」