自分以外に一番大切な人。3 (ページ28)

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帰れない…とゆうより、帰りたくない。

病院をでて家の下の駐車場で
2時間は居る。

車から降りて家に帰ればいいのに…
帰りたくない。

妊娠したって事自体は
嬉しいことなのに…

A『あー…どうして、』

ﾋﾟﾛﾝ

廉元気?

A『…廉、』

こうゆう時に限って
連絡を欲しくない人から連絡が来る。

でも、いつも通り私は廉に連絡を返さない
また廉に会いたくなるから。

ｺﾝｺﾝ

A『わっ…』

パッと横をみると
紫耀くんが心配そうに窓を叩いていたから
すぐに窓を開けた

紫耀「…どうしたの？遅くない？」

A『ごめんね、ちょっとぼーっとしてて…』

紫耀「何かあったの？病院だったんでしょ？」

病院だったけど、
まだ言えないよ…

A『…ただのストレスだってさ』

紫耀「…本当に？」

A『本当だよ、一緒に家戻ろっか…』

そう言って車を降りて紫耀くんと家に帰った。

私がご飯の支度をしていても
紫耀くんは心配なのか
私から離れてくれない…

A『…紫耀くんさ、刺されたいの？危ないよ？』

紫耀「だって心配なんだもん…」

A『ﾌﾌ…怪我したら私が心配するよ？』

紫耀「…」

いつまでたっても離れなかった紫耀くんは
さっきよりもぎゅうって腰に腕を回して
余計離れなくなってしまった。

紫耀くんに妊娠の事いつまでも
隠し通せるわけないのはわかってるけど、

なんて言えばいいの？

妊娠したよ！廉の子だよ！って？
酷すぎるよ

でも…それしか選択がないわけじゃない。