自分以外に一番大切な人。3 (ページ22)

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昨日も寝れなかったから
目をつぶれば眠れるかななんて
考えてたら朝になっていた

紫耀くんのお弁当をつくって
見送って、私は廉の家に向かった

話をする為に…

ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ

廉「え、」

A『…ごめんね、いきなり来て』

廉は驚いていた
そりゃそうだよね、急に来たんだもん

廉「入って」

A『お邪魔します…』

部屋に入った瞬間
廉の匂いだ、なんて思って
寂しくなった
今目の前に居るのにね

A『…廉、話があって…』

廉「うん…」

A『あのね、…』

いざ、話すってなると
こんなに言葉が詰まるんだね…

離れたくないって気持ちが強すぎて
廉に抱きついてしまった。

廉「…言ってみ？」

A『…無理だよ…、言えないよ』

廉「お前がちゃんと俺に言わな、終わらんで…」

A『…っ、終わりたくないよ』

終わりたくない。
まだずっと廉と居たい

A『…っ、諦めないでよ』

その言葉を聞いて廉も抱き締め返してくれた

紫耀くんと約束したのに…
廉を目の前にすると、素直に離れないで
って言ってしまう

廉「…紫耀と同じ事するんか？」

A『…え？』

廉「…あかんな、それでもいいって思ってる自分がおる」

私、最低だ…

A『…、ごめんね…ちがうの、』

廉「…こっちきて」

A『…え？廉？』

廉に腕を掴まれて
寝室に連れていかれた

A『廉…？』

廉「…ごめん、今だけ俺のもんでおって」

そのまま私を抱き寄せて優しくキスをした
なぜか、罪悪感はなくて…
廉に身を任せた。

嫌がったり拒否なんかせず
廉を受け入れてしまった。