自分以外に一番大切な人。2 (ページ4)

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A『…海ちゃん』

海人「えーっ久しぶりじゃんっあれ？痩せた？」

なんでここに海ちゃんが？
しかも、隣にはなぜか廉がいた

廉「あれ？Aやん」

A『…廉、』

海人「あれ～エナちゃんじゃんっ久しぶり」

廉「え…」

エナ「…海ちゃん、元気だった？」

海人「元気だよーエナちゃんは？」

なんでこんな普通の会話してるんだろ。
エナは笑ってるし、何も知らない海ちゃんも笑ってる
廉は心配そうに私をみてるし
すごく居心地がわるくて気持ち悪い。

A『…ごめん。私帰るね』

海人「え！久しぶりなのに…」

A『…ごめんね、』

海ちゃんを振り切って
カフェを出ようとしたら
廉に腕を掴まれた

A『…廉、離して』

廉「…ちょっと外でまってて」

"わかった"と廉に伝えて
海ちゃんが何か言ってたけど
無視して外に出た

カフェを離れたくて
廉に待っとけって言われたけど
それどころじゃなかった。

何も考えずに
ずっと歩いていた何時間も
その間、携帯は鳴りっぱなしで
気にせず永遠真っ直ぐ歩いていた

" 嘘だ " " エナが言ってることは嘘だ "
って何度も何度も自分に言い聞かせて

人目なんか気にせずに泣いた

紫耀くんの裏切りや

エナの1年前の妊娠

衝撃的すぎて、生きる力も失っていた

私なんか生きていても
なんの意味もない。

幸せだった日々が悪夢の日々に変わって
廉ですら敵に見えていた

次は誰が私を裏切るの…