自分以外に一番大切な人。2 (ページ24)

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58紫耀side ページ24

エナに連絡をすると
すぐに帰ってきた。

紫耀「20分後にこの近くの駐車場までくるって…」

神「やっぱりこの近くにいたんだな」

エナに言われた駐車場に
向かうことにした。

紫耀「…神」

神「ん？」

紫耀「…ごめんな」

神「なんで謝るんだよ」

そりゃそうだろ
友達使ってこんなことしてるんだから

紫耀「ごめん、」

神「ﾌﾌ…変な奴」

駐車場に着くと
エナともう1人いた。

紫耀「…海人くん」

神「…Aちゃんの弟？」

やっぱりさっきのは見間違いでも何でもなかった
エナと一緒に居たのは
海斗くんだ。

神「とりあえず、話してこれ渡してくるね」

紫耀「…ありがとう」

俺が来るって知っててここに居るのか
知らないでここに居るのか…

どっちなんだ

Aに連絡しておいた方がいいのかな…
いや、でも今この状況で
家族に関しての情報をAに言うのは
違う気がするんだよな…

5分ほどして
神が帰ってきた

神「…エナちゃんには納得してもらったんだけどさ…紫耀と話したいって…」

紫耀「無理だよ、俺エナと話さないってAと約束したから」

神「…ちがう、そっちじゃなくて」

紫耀「ん？」

神「海人くん…」