自分以外に一番大切な人。2 (ページ23)

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A『…っ廉、』

廉「…ごめん」

廉は冷静になったのか
私からスっと離れた

A『…廉？』

廉「…ほんまにごめん。」

A『廉、ちがうよ…私嫌なんじゃなくて』

廉「わかってる…弱ってるとこつけ込んで悪かった」

ちがうよ…そうじゃないの

A『廉、こっちきて…』

廉「…いや、傍におったらまた同じことしてまう」

A『…いいよ』

廉「え？」

A『…急だったからビックリしたの…その、嫌じゃなかったよ…』

嫌じゃなかった。
でも、廉とこうゆうことをすることで
私も紫耀くんと対等になっちゃう…

そんな迷いもあった

どんだけ紫耀くんに許せない気持ちがあっても
まだ愛はある。

けど、廉に対しても気持ちがあった。

離婚したって聞いた時
少し嬉しかった。

A『…ごめん、っ…私最低だね』

廉「…ごめん泣かせるつもりじゃなかってん」

そう言って廉は優しく抱きしめてくれた。

A『ｸﾞｽﾞｯ…ごめんね、…っ私紫耀くんと同類だ…』

廉「お前は紫耀とはちがう…今のは俺が勝手にした事でお前の意思じゃない」

A『…嫌じゃなかったの…っ、むしろ…廉に触れたいって思った…朝だって嬉しかったの…廉とぎゅうして一緒に寝たり…私最低だよね』

廉「え…お前、嬉しかったん？」

A『え…？…わっ、ちょっと』

廉は私をお姫様抱っこして
寝室に連れていかれた

廉「ごめん、お前の意思関係なしに…もう無理や」

私をベッドに下ろして
さっきとは違って優しくキスを何度もしてくれた

A『んっ…、廉？』

廉「ﾌﾌ…あかん？」

これを受け入れたら
私も、浮気したことになるよね…

A『…廉、私怖いよ、…これ浮気になるんだよ？』

廉「もしなんかあっても俺がお前を守ったる」

そして、私たちは
ついに一線を超えてしまった。

途中で私が、裏切りの先が怖くて泣いても
"大丈夫 " って抱きしめてくれて
正直、すごく幸せだった。

あと…少し懐かしい気もした。