自分以外に一番大切な人。2 (ページ3)

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廉の家に行くって
言って出てきたけど…

紫耀くんはすごく嫌な顔してた。

本当はエナに会いに行く
あんなにしつこく連絡よこされちゃ
私が立ち直れなくなるよ、

ｶﾞﾁｬ

「こっちだよ」

カフェに入ると人目につかなさそうな
席でエナが笑顔で手を振っていた

A『…なに？』

エナ「とりあえず何飲む？」

A『あんたとお茶するために来たんじゃないんだけど』

エナ「ふーん」

A『もう迷惑だから、連絡して来ないで。これ以上連絡してきたら訴えるから』

エナ「訴えられた方が、都合がいいかも」

はい？
訴えられて都合がいいって
どうゆう事？

A『話が見えないんだけど』

エナ「あんたの旦那子供いるよ」

え、この子何言ってんの？
子供？

A『…よく分からないんだけど』

エナ「…まー1年前におろしたけどね」

どうゆう事？
エナがおろしたの？

A『…エナ子供出来たの？』

エナ「うん。もちろん平野さんの子だよ」

A『…意味わかんない、なんでそれを私に言うの？』

エナ「あんたの事が嫌いだから」

浮気だけじゃなくて、
浮気相手と子供まで作ってたなんて
信じられない。

A『紫耀くんは知ってるの？子供おろしたこと』

エナ「ﾌﾌ…あいつがおろせって言ったんだよ笑」

A『…嘘でしょ』

エナ「ここまできて嘘なんかつかないよ」

A『…なんでこんな事するの、私たち友達だったよね？』

エナ「逆になんでわかんないの？」

A『え？』

エナ「ねぇ、なんで永瀬さんと結婚しなかったの？私が平野さんの事好きなの知ってたんでしょ？」

待って、好きだったの？
私があの会社やめた後だよね、エナが
受付してたのって、

会ったこともないのに廉の名前だけは
覚えてたんだね、

A『知らなかったし、エナがあの会社にいた事も知らなかったよ』

エナ「あっそ。子供の事暴露しに来ただけだから。」

A『…まってエナ』

エナ「なに？」

私の事が嫌いでもさすがに
子供の事は無視できないよね、

「おねぇちゃん？」

A『え…』

後ろを振り向くとそこには海ちゃんが居た