自分以外に一番大切な人。2 (ページ14)

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A『廉～お風呂ありがとう』

廉「おん」

お風呂から上がったら
すごくいい匂いがした

A『いい匂い…』

廉「俺の得意料理」

A『生姜焼き？』

廉「ほんまに美味すぎるから」

私の知らない廉が居て
愛しく感じた

廉「食べへんの？」

A『ﾌﾌ…食べる』

奥さんにもこんな事してたのかな

A『たまに作ったりするの？』

廉「んー離婚してからかな？作り始めたの」

A『結婚してる時は？』

廉「全くなんもせんかった笑」

しそうなのにな…

A『家事も？』

廉「俺さ、家のこともなんもせんかったし嫁の為になんかする事もなかったな」

A『意外だね』

廉「紫耀はやりそうやもんな」

廉はわかってないなぁ
紫耀くん普段はなんもしない
けど、

A『何かの記念日とか誕生日だけはちゃんとしてくれてたなぁ…あとはなんもしないけど笑』

廉「紫耀こそやりそうやのにな」

A『私は家に居るだけだったし、家事は私だけで十分こなせてたから』

廉「良い奥さんやな」

A『え？』

廉「俺と結婚しとけば傷つかんで済んだしお前のためならなんでも一緒にしたのに」

A『そんなこと、初めて聞いた…』

今までなんも言わなかったのに
今更後悔しそうな事言うから
少し驚いた

廉「あん時離さんかったらよかったわ」

A『…どうしたの急に笑』

廉「今更、後悔してる…ま、冷める前に食べよ」

A『うん、』