自分以外に一番大切な人。2 (ページ13)

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47 紫耀side ページ13

夜ご飯も毎日作ってくれて
朝起きたら先に起きて
お弁当と朝ごはんも必ず用意してくれてた。

毎日"おはよ"って笑顔で
朝を迎えて
"おかえり"っていつも笑顔で
迎えてくれた人は

今は居ない。

こんなはずじゃなかったのに
いつ帰ってくるのA。

ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ

紫耀「…え」

もしかして、帰ってきた？

そう思ってドアを開けに行ったら
ちがった。
立っていたのは
エナだった。

「驚いた？」

紫耀「帰ってくれ。」

エナ「中に入れてくれないの？」

入れるわけないだろ…

紫耀「…お願いだから帰って」

エナ「嫌だって言ったら？」

紫耀「1年前の事、Aに話しただろ？ならもう終わりだ。お前と関わっていく理由もない。」

エナ「…本当に私の事1ミリも好きじゃなかったんだ、」

はじめっから
気持ちなんてなかったよ。

紫耀「俺が愛してるのはAだけだよ。何度もそう言ったと思うけど」

エナ「私は平野さんの事好きだよ」

紫耀「俺はお前の事好きじゃない」

エナ「なんで、…私平野さんのために赤ちゃんおろしたのに…」

紫耀「それは悪いと思ってる…ごめん」

今の俺には謝ることしか出来なかった
お互い割り切った関係だと思ってたから
予想外だったんだ、

エナ「…最低」

紫耀「もう関わることもない…申し訳ないけど帰ってくれる？」

その言葉を聞いて
エナは帰っていった。

ごめんな、でも俺の頭の中は
Aでいっぱいいっぱいなんだ、