自分以外に一番大切な人。 (ページ34)

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どう言ったら隠し通せるかな…
私が結婚したかったのは廉だよなんて
言ったら、わたしも紫耀くんと同じじゃん、

廉「A？」

A『…えっと、』

廉「…わかった」

A『え？』

廉「…言わんでええよ」

なんだか廉の顔が
少し寂しそうで、悲しそうだった
そんな顔を見てしまったら
口が勝手に動いていた

A『廉だよ…』

廉「え？」

A『…私が本当に結婚したかったのは、廉だよ』

廉「…」

A『…ごめん、こんな事今更話してもだよね』

そう言って台所に行こうと
したら廉に腕を掴まれた

A『…廉？』

廉「俺逆やと思ってた。」

A『…逆？』

廉「俺との結婚あかんなったん、お前のせいじゃないからな…」

A『…ちがうよ、あれは私が紫耀くんの家に行ったから』

廉「それでも、お前のせいじゃない。俺が弱すぎた…ごめんな気づいてあげれやんくて」

こんな話、別れてから1度もした事がなかった。
2人ともお互いをせめてなかったのに
自分が悪いと思い込んで
この話を避けてきたんだと思う。

A『…私も、ごめんね…』

廉「…とりあえず紫耀と話せよ？なんかあったら俺ん家きていいから…明日また来るから」

A『…うん、もう帰っちゃうの？』

廉「ﾌﾌ…まだ居て欲しいん？」

A『とゆうより、連れて帰ってほしい…』

廉「はは笑それは無理な話やな」

A『…紫耀くんの顔も見たくないの、嘘ばっかだから』

廉「なんかあったらすぐ連絡して、な？」

A『うん、ありがとう…』