自分以外に一番大切な人。 (ページ32)

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協力してくれる廉は
ずっとUSBの中に入ってる
動画を余裕な顔で見ている

A『…今日顔あわせたくないなぁ…』

廉『ﾌﾌ…俺ん家来るか？』

A『…行く』

本当に顔を合わせたくない
動画から聞こえる声も全部から
逃げたくてしょうがない…

廉「俺はいいんやで？でもお前が紫耀との距離が出来るだけやけどな」

A『…そんな事言わないでよ、』

廉「来るならいつでも来たらいい。
でもまず紫耀と話し」

何を話せばいいの…
浮気してるの？って聞けばいいの？

もうここから逃げたいよ…

廉「…A」

A『なに？』

廉「証拠ならここにあったわ」

A『…嘘でしょ、』

廉が動画の一時停止をしてる画面をみると
しっかり、紫耀くんとエナが
やっている所が映っていた
しかも顔もちゃんと分かるように映っていた

証拠、見つけちゃった

A『廉、どうしよ…』

廉「これ最近？」

A『…この紫耀くんのスーツ、私が結婚した時にプレゼントしたやつ…』

廉「どうする？」

A『…はぁ…胸が苦しい、』

廉「…とりあえず座ってなんか飲み」

A『ありがとう…』

廉は飲み物を私に渡してくれて
私はそれを飲んで落ち着かせた

なんて話せばいいんだろ…

もう話もしたくないのに、
顔も見たくない。

A『…全然、涙が出ないや、』

廉「A？」

A『…なんでこんな事するんだろ、私なんかしたかな…なんか悪いことした？』

廉「…お前はなんも悪ない」

A『なんで、…ねぇ、なんで？紫耀くんが1番結婚したい相手じゃなかったから？…ねぇ、どうして…』

廉「…え？、ちょっとまって…お前紫耀と結婚したくなかったん？」

私今、まずいことを言った…よね？
感情に流されて思ったこと
口に出してしまった。

A『…いや、ちがうの…』

廉「違うってお前が言うたんやで？」

A『違う、…そうじゃなくて…』

廉「どうゆう意味やったん？」