自分以外に一番大切な人。 (ページ3)

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A『お掃除しようかなっ』

いつもの様に掃除機を掛けて
ベッドの下を掃除していると
何かが詰まった

A『え！壊れた？』

一旦掃除機を止めて
中を確認してみると

A『…ん？USB？』

黒のUSBメモリーがあった。

紫耀くんのお仕事で使うやつなのか？
それとも、趣味で何かを記録しているやつなのか？
パソコンを全く使わない、私には
分からなかった。

A『…なんでこんな所に？』

なんて思ったりもしたけど
きっと、落としただけなのかなと
考えることにした

そのUSBを棚に入れ
お風呂場の掃除をする事にした

お風呂場を掃除していると
また何かが落ちていた

A『…指輪？』

7号ぐらいの指輪だった
7号…紫耀くん付けてたっけな…
それとも、私がお風呂に入る時に
落としたのかな？

ﾋﾟﾛﾋﾟﾛ

考えて居ると携帯が鳴った
相手は弟の海斗だった

A『海ちゃんー？』

「おお。おねぇちゃん！元気ー？」

A『ﾌﾌ…元気だよ！どしたの？』

「なんかさちょっと声聞きたくなって」

A『私は元気だよ、海ちゃんも元気ー？』

「俺はめっちゃ元気だよ笑大学もちゃんと行ってるし！」

A『そっか！じゃぁ今度またご飯でもいこっか』

「いくいく！あとさ…」

A『ん？』

「…最近困った事とかない？」

A『困った事？…んーないかなぁ…どうして？』

「いや！紫耀さんも元気にしてる？」

A『うん、元気だよ？…海ちゃん、本当にどうしたの？』

「なんでもないよ！じゃぁ授業はじまるからまたね！」

A『がんばってね』

電話の向こうで
海ちゃんがあたふたしている姿が浮かんだけど
いつものことかなと思い
なにも気にしないで居た