自分以外に一番大切な人。 (ページ12)

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12 紫耀side ページ12

出勤時にあいつを見つけた

紫耀「ちょっとこい」

「え！」

そいつの腕を掴んで
いつもの場所に行く。

「ちょっと…痛いって、」

紫耀「お前さ、わざとだろ？」

「ﾌﾌ…指輪返して？」

絶対わざとだろ…と言いながらも
指輪を彼女に渡した

「ありがと」

紫耀『何がしたいの？バレたいの？訴えられたらお前終わりだぞ』

「たまたま落としちゃっただけだって」

紫耀『はぁ…お前隠す気あるの？』

「そんな質問攻めにしないでよ」

彼女はそう言いながらも
少し嬉しそうに感じた

こいつ何考えてんだよ…

紫耀「嫁には近づくなよ。」

「ん～？なんで？」

紫耀「なんでって笑暗黙のルールだろ笑」

「恋愛にルールなんてなくない？」

紫耀『じゃぁお前とは今後一切会わない』

「…わかった。」

その言葉をきいて
部屋を出た

選ぶ相手間違った
あいつはバレるようなことは
しない子だと思ってた。

？「あれー？紫耀さーん！」

紫耀「え！海人くん？」

声がする方を見ると
体全体を使って手を振る海人くんが居た

紫耀「え、何でここにいんの？」

海斗「へへ～ちょっと大学の関係で来たの」

紫耀「そうなんだ、この会社に入るの？」

海斗「ん～それはまだ考え中かな…」

ここ大手だしな
みんなが入りたがってる会社だから
海人くんが入りたいって言ってもおかしくないか

紫耀「海人くん、ちょっと急ぐからまたね」

海斗「うん！あ…」

紫耀「ん？」

海人くんは何か思い出したかのように
少し微笑みながら
俺に話した

海人「紫耀さん。さっき、腕引っ張って行った女の人って誰？」

紫耀「え…」