今日もあなたに伝えます。3 (ページ4)

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ちゃんと廉と話さなきゃ…
でも、なんて伝えれば上手く伝わるの

なんて思っていると
携帯が鳴った

ピロピロ

A『…廉？』

「…おん」

A『…どうしたの、』

「お前とちゃんと話したくて、」

A『廉、私…』

「え、？」

A『…廉が好きだよ』

「…」

廉の声を聞いたら
この言葉しか出なかった

だって廉の声が
さっきと違って優しくなっていたから

今ならちゃんと伝えれると思う

A『廉、傷つけてごめんなさい…あの時、嘘ついてごめんなさい、』

「…A、」

A「…っ、会いたいよ廉、ぎゅうって抱きしめてよっ…」

廉が私の名前を
いつもの優しい声で呼んでくれた
それが嬉しくて
涙が止まらなかった

A『私っ…廉が居ないともう笑えないよ…、』

「…A？」

A『もう、嘘つかないから…、傷つけたりしないからっ…付き合うのやめよなんて言わないで…』

「ｸｽ…泣いてんと、俺の話も聞け笑」

電話の向こうで廉が少し笑っている声が
聞こえた

A『…ｸﾞｽ…』

「俺も好きやで」

私が1番聞きたかった言葉

その言葉を聞いてもう喋れなくなった
傷ついて痛かった胸も
悲しい涙も今は違う

私の傷は廉にしか治せなくて
いつの間にか廉に夢中になってる事に
気が付いた

「…A？」

A『…はぁっ…もう喋れない、…』

「はは笑お前喋れやんくなるほど泣くなや」

A『だって、…もうダメかと思ったの…』

「A？」

A『…なに？、』

「外、見てみ？」

廉に言われた通りに
外を見るために
ベランダに出た

A『えっ…』