そのゆくロマンス部ｰ2ｰ

猫耳〜酒桜さんの場合〜 ページ47

朝、私は鏡を見て悲鳴を上げた
それを聞きつけ健太郎は飛び起きてくる

｢どうした泉！何が…｣

健太郎も私を見て固まってしまった
無理もない、こんなこと非現実的だから

リビングに行き、考える
どうしてこうなったか

｢猫耳って…しかも尻尾付きじゃん｣
｢これ一生取れなかったらどうしよう｣

泣きそうになる
これじゃ仕事にも行けない

｢とりあえず、一日様子見しよう｣
｢明日になってもまだあったら？｣
｢医者に連れて行く？｣
｢人体実験されるよ！｣

険しい顔つきで私の耳や尻尾を見てくる
何を思ったのかいきなり尻尾を掴んできた

｢ふにゃ！｣
｢何その声｣
｢知らないよ！勝手に出たんだもん！｣

尻尾を巻いて健太郎に触らせないようにする

｢尻尾って猫の性感帯らしいから｣
｢そ、そうなの？｣
｢他にも…背中とか｣

つーっと撫でてきて体が飛び跳ねた
ビリッと電流が走るような感覚

｢今日はひとまずその体で遊ばせてもらおうかな｣
｢なっ！絶対嫌！｣

リビングを逃げ回る
なんでこんなことに…

健太郎は飛びかかってきて捕まった

｢これが本当の子猫ちゃんってやつかぁ｣
｢馬鹿言ってんじゃないよ！｣
｢猫ってどうやって鳴くか知りたい｣

やばい、完全にスイッチが入ってる
そのあとめいいっぱい愛されたのは
言うまでもない

翌日

｢治ってるー！｣

鏡を見て飛び跳ねた
あの猫耳は綺麗に消え去っている

スキップしながらリビングに戻る

｢あ、あれ？｣

健太郎が頭を抱えてる
その頭に生えているものを見て私の口角は上がった

｢健太郎くーん？｣
｢ナンスカ…｣
｢たっぷり遊ばせてもらうからね｣

今の私の顔は相当悪魔に近いだろう
私も沢山楽しませてもらおう

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ファンタジー系を書きたくなった昼下がり
衝動に駆られて書き上げました

結構楽しい…

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