煙草〜ばんぱーさんの場合〜 ページ39
ばんぱーside
｢また竜恩寺いないじゃない！斎藤！探して来なさい！｣
｢はい！｣
上司に指示され泉さんのサボりスポットへ
ドアを開けると風が頬を撫でた
｢また煙草吸ってるんですね…｣
｢いいじゃん、お腹空かなくなるから｣
｢サボり過ぎると怒られますよ｣
煙草を携帯灰皿に捨てて立ち上がった
｢それもそうだね｣
俺の言うことを素直に聞き入れてくれるのは
俺が彼氏だからだろうか
恋人らしいことなんて何一つ出来ていないけども
前を歩く泉さんの手から煙草が落ちる
反射的にそれを拾った
｢ありがとう｣
俺の手から煙草を取ってポケットにしまった
SevenStarsっていう銘柄のやつ吸ってるんだ…
ふらっと立ち寄ったコンビニ
レジの後ろにある煙草置き場に目が行った
｢あの、セブンスターください｣
｢すみません、番号でお願いします｣
｢ごめんなさいっ…えっと…｣
目を凝らして番号を読んで買うことが出来た
荷物を自分の席に置いて煙草だけ持って屋上へ
まだ泉さんが居ないことを確認して柵に寄りかかった
一本、箱から取り出して見てみる
よく泉さんが吸ってるやつだ
ライターに火を灯して先の方を炙った
泉さんの匂いがして安心した
当たり前かもしれないけど
意を決して一口吸う
喉に煙が絡まって噎せてしまった
｢くっそ…おも…｣
｢なにやってんの｣
いつの間にか隣にいた泉さん
ドアに背を向けていたから分からなかった
｢いや…その…｣
｢一樹、煙草吸わない人だよね？｣
｢はい…｣
泉さんから携帯灰皿を差し出され
半分以上残っている煙草を入れた
｢私の真似でもしたかった？｣
｢そういう訳じゃないです！｣
｢じゃあ何？｣
喉の元まででかかってる言葉を言うのは
恥ずかしすぎて言いたくない
嘘はつけないタチなのがここでは逆効果だ
｢泉さんとキスしたらこんな味かなって…｣
自分の顔が熱くなる
きっと顔が赤くなっているんだ
｢…試してみる？どんな味するか｣
｢えっ！待っ…｣
俺の言葉を耳にも入れず迫ってきた泉さんにされるがまま、泉さんの柔らかい唇が当たった
思ってたのとは違う
鼻に通るようなミントの味がした
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ゆーや(プロフ) - ほしずきさん» 感想ありがとうございます！たまにはこういう系もいいですよね！ (2019年12月1日 9時) (
レス) id: 099ac23a21 (このIDを非表示/違反報告)
ほしずき - 猫耳・・・いいなあ・・・ (2019年11月30日 23時) (レス) id: 62e3ef1c6b (このIDを非表示/違反報告)
ゆーや(プロフ) - ほしずきさん» 感想ありがとうございます〜！ (2019年11月11日 7時) (レス) id: 099ac23a21 (このIDを非表示/違反報告)
ほしずき - 無事テスト終わりました〜ポッキーん時の最後のyuyqさんいろいろと悲惨wwwつるぎさん時の後輩ナイスタイミングだなぁお疲れ様です！ (2019年11月10日 21時) (レス) id: 62e3ef1c6b (このIDを非表示/違反報告)
ゆーや(プロフ) - ほしずきさん» リクありがとうございました！テスト頑張ってください！ (2019年11月9日 15時) (レス) id: 099ac23a21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーや | 作成日時：2019年10月17日 20時
