嫉妬〜つるぎさんの場合〜 ページ34
久しぶりの飲み会
視界の端に映る拓真に気を取られながら隣にいた上司と駄弁っていた
「泉ちゃん、この後三次会あるらしいんだけどさ、行く?」
「いやぁ、もうそろそろ帰りたいから行かないと思います」
「あ、そう?じゃあ家まで送ろうか?」
「拓真いるんで大丈夫ですよ」
拓真の方をちらっと見る
美味しそうにビールを飲んでいた
「拓真は三次会行くペースで飲んでるけど。一人で帰らせるのは心配だよ」
「うーん…でも…」
「タクシー代とかも払ってあげるからさ…」
「泉さーん!」
上司の言葉を遮るように聞こえた声
声の主は拓真の隣で飲んでいた後輩くん
「どうしたの?」
席を立って拓真の傍へ
「拓真さんもうべろべろで…手がつけられなくて…」
「えぇ?」
横たわってる拓真の体を揺する
起き上がった拓真は私に抱きついた
「ほら、しゃんとしなさいよ」
「んん…」
「ずっとこんな調子なんですよ」
「ごめんね、手間かけて」
私の腰に巻き付いていた拓真の手が私の肩に乗る
「拓真?」
「うぇ…吐きそう」
「はぁ!?ちょっと、ここじゃダメだって!」
拓真の腕を持って腰に手を回し立たせる
「トイレ連れてってくるね!」
後輩くんにそう伝えてトイレに直行した
面倒事を起こしたくないので男子トイレに入る
個室に入り拓真を蓋の上に座らせた
後ろを向いてドアの鍵を閉めようとする
背後から手が伸びてきて私より先に鍵を閉めた
驚いて振り返ると拓真の怒った顔
「拓真、大丈夫なの?」
拓真は私の言葉を無視して
強引にキスをしてきた
唇が離れる
「ちょっ、たく…んっ!」
名前を呼び終える前にまたキスが降ってくる
体の力が抜けて倒れそうになるが
拓真の手が腰を支えてくれてなんとか立てた
息が出来なくてやばいと思った時
やっと離れた
「なん…なにしてんの…」
肩で息をしながら拓真に言い放った
「さっき、上司に誘われてたじゃん」
「それがこれとなんの関係があるの…」
「俺という彼氏がいながら、きっぱりと誘いを断れない泉に怒ってんの」
気迫がすごくて反論ができない
その代わりに頭を下げた
「ごめんね」
拓真ははっとして頭を搔いた
「悪い…嫉妬とかだせぇな」
「ううん、ちょっと嬉しかったから」
私のために取り乱してたなんて
意外に可愛いところあるんだ
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ゆーや(プロフ) - ほしずきさん» 感想ありがとうございます!たまにはこういう系もいいですよね! (2019年12月1日 9時) (レス) id: 099ac23a21 (このIDを非表示/違反報告)
ほしずき - 猫耳・・・いいなあ・・・ (2019年11月30日 23時) (レス) id: 62e3ef1c6b (このIDを非表示/違反報告)
ゆーや(プロフ) - ほしずきさん» 感想ありがとうございます〜! (2019年11月11日 7時) (レス) id: 099ac23a21 (このIDを非表示/違反報告)
ほしずき - 無事テスト終わりました〜ポッキーん時の最後のyuyqさんいろいろと悲惨wwwつるぎさん時の後輩ナイスタイミングだなぁお疲れ様です! (2019年11月10日 21時) (レス) id: 62e3ef1c6b (このIDを非表示/違反報告)
ゆーや(プロフ) - ほしずきさん» リクありがとうございました!テスト頑張ってください! (2019年11月9日 15時) (レス) id: 099ac23a21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆーや | 作成日時:2019年10月17日 20時