そのゆくロマンス部ｰ2ｰ

〜続き〜 ページ14

yuyq side

あれから1ヶ月ー。
泉が会社を出る日になった

俺はなんとなく泉と話せなくて
何も無かったのかもしれないって思ってしまってた
会社の出口で泉の姿を見るまでは

｢今から時間ある？｣
｢あるけど｣
｢家まで送ってよ｣

断れ…断れよ…
そう思ってたけど俺は頷いて歩き出した

どういうつもりなんだろう
俺との関係は終わったはずなのに

｢避けてたでしょ、私のこと｣

いきなり核心を突いてきて焦る

｢避けてへんよ｣
｢私に嘘つけると思ってるの？何年の付き合いよ｣

そう言えば、中学からの仲だったっけ
懐かしいな

｢俺を待ってまで話したかったのその話か？｣

話を逸らそうと試みる

｢いや、別の話｣

これ以上に言いたいことがあるのか

｢優哉はさ、私のことどう思ってたの｣
｢どうって？｣
｢恋愛対象として見てたの？｣

どうしてそんなことを聞くんだよ
そんなの分かってるくせに

｢分かってるくせにって？そうだね、分かってる｣
｢じゃあなんで聞くんや｣
｢何も言わなかったから、どうでも良くなったのかと思って｣
｢どうでもよくなんか！｣

黙りこくってしまう
このままじゃまた泉のペースに飲まれる

｢どうでも良くないならさ、少しは止めてくれてもいいんじゃない？｣

何が言いたいのか分からない
なんで泉は俺の心を覗いてるみたいに分かるのに
俺は全くわからない

｢まあいいや、どうせ全部なかったことにするんだもんね｣

俺の悪い癖がバレてる

｢なかったことにせぇへんためにはどうすればいい？｣
｢私を止めて｣

止めるって、結婚を？
どうやって…

｢私、結婚したくない｣

なんで泣いてるんだよ
俺が泣かせたみたいじゃん

｢連れ出してよ、2人で安心して暮らせる所に｣

こんなこと良くないことくらい重々承知だ

｢俺なんかでいいんか？後悔するで｣
｢後悔なんてもういい、安らぎが欲しいの｣

俺は泉にとってなんなんだろう

一時的な気の迷いでもなんでもいい
なんでもいいから、これからすることを許してくれよ

今ある泉の笑顔を、気持ちを
なかったことにはしたくないから

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あれだけじゃ辛すぎると思い書きましたが
ひとつの物語が出来そうなくらいの内容になってしまいましたw

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