カップルつぶし ページ50
数分で行ける所は限られてる
歩道橋にいると直感で思った
近くに歩道橋は一つしかないから
すぐに見つけられた
歩道橋を登って鈴々ちゃんの姿を確認する
｢さすが泉さん、来てくれたんですね｣
暗くて良く見えないけどその顔は窶れているように見えた
｢あと5分で来なかったら飛び降りる所でしたよ｣
｢どれだけ泉が…｣
優哉が怒鳴ろうとしてるのは手に取るようにわかる
私は優哉を止めた
｢どうしてこんなことするの｣
声を張り上げないように静かに声を出す
｢泉さんにはわからないですよ。私がどんな気持ちで今まで生きてきたか｣
私の話はよくするのに
鈴々ちゃんの話は一度もしたことがなかった
｢物心がつく前に親に捨てられて孤児院で育ったんです。孤児院を出たあとも友達なんか出来なくて…｣
愛情をたっぷり貰って育ったのかと思ってた
いつも太陽みたいな笑顔を向けてくれるから
｢高校に入る時に自分を偽るようになったんです。そしたら優哉さんが好きになってくれた｣
鈴々ちゃんの顔はうっとりとしていた
｢なんか違うって、優哉さんの友達に乗り換えて…そのせいで優哉さんに嫌われて｣
鈴々ちゃんの顔から笑顔が消えた
｢なんで？追っかけてくれてもいいじゃん。そんだけの気持ちだったんだって、優哉さんを恨むようになった｣
優哉を捉えている目がぎらりと光る
｢優哉さんが幸せになるのが許せない｣
｢本当にそれが理由？｣
｢は？｣
｢他に理由があるように見えるよ、私には｣
｢他に理由なんてないですよ？他に何があるんですか｣
｢私にはわからないけど知ることはできるから教えてよ｣
真っ直ぐ鈴々ちゃんを見据える
｢なんなの！？私のことなんも知らないくせに！｣
｢知ろうとしてる！｣
｢恋人がいるからっていい人ぶって、何奴も此奴も…｣
鈴々ちゃんは怒ってるように見えたけど
必死に涙を堪えてた
私は鈴々ちゃんに近づき抱きしめた
｢愛が欲しいの…愛されたいの！カップルつぶしをしている時だけがその気持ちを払拭できたの｣
カップルつぶしなんてしてたんだ
｢誰も私を愛してくれない…｣
鈴々ちゃんの涙が私の服にしみを作る
｢カップルつぶしで手に入れた彼氏なんて愛は感じないのに…｣
｢鈴々ちゃん…｣
｢助けて…抜け出したいよ…｣
泣いている鈴々ちゃんは子供のようだった
｢私が助けるから｣
｢本当に出来ますか…？｣
｢鈴々ちゃんの覚悟次第だよ｣
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ゆーや(プロフ) - ゆーくりっどさん» 我ながらよく考えたと思いましたw (2019年11月17日 21時) (
レス) id: 099ac23a21 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーや(プロフ) - ほしずきさん» 書きたいことが多すぎて文字数が収まらない作者ですよ…頑張りまーす！！！ (2019年11月17日 21時) (レス) id: 099ac23a21 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーくりっど(プロフ) - ほしずきさんと同じコメントが出るるるるrrrrrrrrrrrr(( すごいです！！！推理がもうなんかもう...常人には考えられないような...すごいっす...(語彙力) (2019年11月17日 21時) (レス) id: d959c61d5a (このIDを非表示/違反報告)
ほしずき - すすす、すごい・・・。さすがゆーやさん。がが、頑張ってください！！（言いたいことがまとまらないサル） (2019年11月17日 20時) (レス) id: 62e3ef1c6b (このIDを非表示/違反報告)
ゆーや(プロフ) - ゆーくりっどさん» 私も覚えてなかったので大丈夫ですよw (2019年11月16日 20時) (レス) id: 099ac23a21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーや | 作成日時：2019年10月22日 10時
