第七章の嘘 ページ7
「...は?」
ちょいちょいちょい。ちょっと待った。
彼女?冗談もいいところだ。
彼女の方も顔を少し赤くして固まっている。
これはこちら側が弁解しないとやばいヤツだな。
「乱数?なんの勘違いをしているのか知りませんが、小生と彼女は恋人ではありますよ?」
そういうと乱数はクリッとした目を見開いて相当驚いた!と言った顔で口を開いた。
「え、違うの?嘘のつき方なんてそっくりだから彼女さんかと思ってた。」
「たしかに、嘘つくところは幻太郎そっくりだな!」
コクコクと頷く帝統。
それに合わせて彼女の顔を赤みが増す。
おいおい、これ以上めんどくさいことにしないでいただきたい。
すると空気を読んだらしき彼女がまだ顔を紅らめながらも口を開いて一生懸命に弁解を始めた。
「フフッ、飴村さんも、有栖川さんも。面白いことをおっしゃいますね。私は単純なる夢野先生のファンですので。」
恋人でもなんでもありません。
その言葉は口に出さないながらも、表情からひしひしと伝わってきた。
「なーんだそうなのかー。ざーんねん。」
「フフッ、ごめんなさいね、ご期待に添えず。」
そう言って笑う彼女
ーーーなんだか、少し悔しい。
…悔しい?何のことだ。
そんな冗談にもならない想いは、言葉と共に心の底に押しこんだ。
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桜月花(プロフ) - チックルさん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません!ありがとうございます!私の書き方はどうにもクセがあるようなので、そう言っていただけるのは本当に励みになります!ぜひ、他作にも目を通していただき、感想をいただければ幸いです!これからもよろしくお願いします! (2019年4月7日 17時) (レス) id: 8714acda80 (このIDを非表示/違反報告)
チックル - (文字数の問題で上にきました。すみません汗)これからもたくさんお話書いていってほしいです!頑張って下さい。応援しています。 (2019年4月1日 9時) (レス) id: 22d491e084 (このIDを非表示/違反報告)
チックル - 初めまして。お話読ませていただきました!今朝読み始めたのですが、続きが気になりすぎて一気に最終話まで読んでしまいました…!こういう物語性のある創作小説が大好きですし(個人的に)話の運び方も上手だなぁと思いました(*'▽'*) (2019年4月1日 9時) (レス) id: 22d491e084 (このIDを非表示/違反報告)
桜月花(プロフ) - CareeeNさん» あ、あ、ありがとうございます!!()語彙力消失するほどまで言っていただけて嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2019年3月31日 22時) (レス) id: ab99525799 (このIDを非表示/違反報告)
CareeeN(プロフ) - これは…凄いです!!!!神ですかー!!?ほんとに凄い…←語彙力無くてすみません (2019年3月29日 11時) (レス) id: 79b4e93acf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜月花 | 作成日時:2019年1月5日 21時